ルネサス、PND/携帯機器向けプロセッサ「R-Mobile A1」 |
ルネサス エレクトロニクスとルネサス モバイルは、PND(Portable Navigation System)/携帯機器向けアプリケーションプロセッサ「R-Mobile A1」のサンプル出荷を11月10日に開始した。2012年3月から量産を開始し、2013年に月産50万個を計画する。
サンプル価格は「R-Mobile A1」が5000円/個、3Dグラフィック機能を搭載しない「R-Mobile A1S」が4000円/個。
PNDや携帯機器向けプロセッサ「SH-Mobile Rシリーズ」や「EMMA Mobileシリーズ」を統合したプロセッサ。CPU、グラフィックスコア、デジタル放送機能などを1チップに搭載し、コスト低減と小型化、開発期間短縮を狙う。
最大動作周波数800MHzのARM Cortex-A9と、SH-4AコアをCPUとして1つずつ搭載するほか、3Dグラフィックコアとして最大2000万ポリゴン/秒の性能を持つ「PowerVR SGX540」を搭載。3Dグラフィックス機能は同社従来製品より約30%性能が向上したと言う。
動画処理エンジンとして従来の「VPU5F」に加え「VCP1」を搭載。H.264/MPEG-4 AVC、MPEG-4、MPEG-2のフルHD(1920×1080ピクセル)30fpsの動画記録・再生が可能。また、フルセグ地上波デジタル放送とワンセグ放送の同時受信に対応する。今後、中国のCMMBとCTTB(DTMB)、欧州のDVB-Tなど世界各国のデジタルTV放送規格に対応する予定。
このほかバス幅32bit、400MHz動作のDDR3(DDR800)コントローラ、USB2.0、Gigabit EtherMac、HDMI表示コントローラなどを搭載する。
OSはLinux、Android、Windows Embedded Compact7.0、Windows Embedded Automotive7.0などに対応する。
(編集部:田中真一郎)
2011年 11月 10日