三菱自動車、軽商用EV「MINICAB-MiEV」、実質的な車両価格173万円から
10.5kWh仕様と16.0kWh仕様をラインアップ

24日に三菱自動車本社で行われた発表会では、MINICAB-MiEVのさまざまな使い方の提案を行っていた

2011年12月8日発売
240万円~(CD 10.5kWh)
295万円~(CD 16.0kWh)



 三菱自動車工業は、軽商用電気自動車(EV)「MINICAB-MiEV(ミニキャブ・ミーブ)」を12月8日から発売する。価格は「CD 10.5kWh」が240万円から、「CD 16.0kWh」が295万円からとなるが、経済産業省の補助金制度が適用された場合、前者は173万円から、後者は202万円からとなる。i-MiEV同様、現金販売、クレジットのほかリースにも対応する。


グレード価格エコカー減税2011年度補助金上限額(参考)
CD 10.5kWh2シーターハイルーフ240万円免税67万円
4シーター242万1000円
CD 16.0kWh2シーター標準ルーフ295万円93万円
ハイルーフ
4シーター標準ルーフ297万1000円
ハイルーフ

 ミニキャブ バンのCDグレードをベースに、i-MiEVと同じ総電力量10.5kWhまたは16.0kWhのリチウムイオンバッテリー、モーターを搭載。一充電あたりの走行距離は10.5kWh仕様が100km、16.0kWh仕様が150kmとなっている。

 また、i-MiEV同様に駆動用バッテリーをフロア下に、モーター、インバーターなどをラゲッジスペース下に搭載し、ベース車となるミニキャブ バンと同等のスペースを確保。その他、車載充電器、エアコン、リヤサスペンションなどをi-MiEVと共有化している。

CD 16.0kWh。ボディーサイズは3395×1475×1915mm、重量は1120kg。航続可能距離は150km
CD 16.0kWhのインテリア。後席を畳むと広大でフラットな空間が生まれる。駆動用バッテリーをフロア下に、モーター、インバーター等をラゲッジルーム下に搭載したことでガソリン車と同等の空間を確保したと言う

 装備面では、ABS、TCL(トラクションコントロール)を全車に標準装備したほか、車両統合制御技術「MiEV OS」によって駆動用バッテリーの状態をモニタリングし、万一の衝突や漏電・故障等の場合、高電圧系回路を駆動用バッテリーから遮断して乗員の安全を確保する。また、約25km/h以下で走行すると、通報音で歩行者等に自車の接近を知らせる車両接近通報装置を全車に標準装備している。

 ボディーカラーは、ホワイトソリッド、クールシルバーメタリック、チタニウムグレーメタリックの3色。また、専用デカールのほか、メッキフロントグリル、ボディーカラー同色ドアミラー、フロント/リアシートの生地張り化など、外観・内装をグレードアップする「エクシードパッケージ」をオプションで設定している。

発表会会場ではMINICAB-MiEVのさまざまな使い方の提案を行っていた。こちらはカフェに見立てたMINICAB-MiEVからコーヒーメーカーへの給電を行っている様子
屋外でのライブを想定。アンプなどに給電を行っている
キャンプでの利用を想定。ラゲッジスペースは広く大人も横になれる
こちらはイオンとコラボレーションした電動アシスト自転車「e-bike i-MiEV」を搭載した様子

主要諸元(2シーター/ハイルーフ仕様)


CD 10.5kWhCD 16.0kWh
駆動方式2WD(FR)
車両重量1090kg1110kg
荷室内寸法(荷室長×荷室幅×荷室高)1825×1370×1230mm
最大積載量350kg
性能(JC08モード)交流電力量消費率125Wh/km
一充電走行距離100km150km
原動機種類永久磁石式同期型モーター
型式Y4F1
最高出力30kW(41PS)/2500-6000rpm
最大トルク196Nm(20kgm)/0-300rpm
駆動用バッテリー種類リチウムイオン電池
総電圧270V330V
総電力量10.5kWh16.0kWh
充電時間の目安AC200V(15A)約4.5時間(満充電)約7時間(満充電)
AC100V(10A)約14時間(満充電)約21時間(満充電)
急速充電約15分(80%)約35分(80%)

(編集部:小林 隆)
2011年 11月 24日