2011年の最も優れたボディーカラーは「スカイライン クロスオーバー」の「セラミックブルー」
「オートカラーアウォード2012」が決定

「スカイライン クロスオーバー」(セラミックブルー メタリック)

2011年12月15日発表



 日本流行色協会は12月15日、「オートカラーアウォード2012」の結果を発表した。

 優れた色彩の自動車デザインを顕彰する賞で、最も優れたカラーデザインに贈られる「グランプリ」を始め計6賞(8部門)が授与される。

スカイライン クロスオーバーの内装「ブラウン」

 グランプリとなったのは、日産「スカイライン クロスオーバー」の、外装色「セラミックブルー メタリック」、内装色「ブラウン」の組み合わせ。審査委員長の有元正存氏は「他のメタリックブルー、ハイブリッド車にも多かったエコなブルーと違って、冷たい感じではなく、青磁をテーマに、ほっとする、ぬくもりのあるような色合いで、カラー表現として新しさが感じられた。また、クロスオーバーはスポーティで男性的な力強いカラー設定が多かったが、それがカラーによって全く違ってみえた」と評価している。

 同車は審査会場である文化学園大学の学生代表が選ぶ「文化学園大学セレクション」にも選出されており、生徒代表は「ぱっとみて、「キレイな色!」と単純に思える色。男性が乗るとセクシーに、また女性が乗るとかっこいいというイメージで男女ともに合うカラーだと思った」としている。

ヴィッツ

 時代の価値観やライフスタイルを先鋭に表現した優れたカラーデザインに贈られる「ファッションカラー賞」は、トヨタ「ヴィッツ」の、外装色「チェリーパールクリスタルシャイン」、内装色「トリュフ」。審査委員長は「震災後の価値観について議論がかわされ、何かふっきれた、元気さ、思いっきりのよさのある色がよいのではないかという話になった」としている。

 自動車デザイナーによって選ばれる「オートカラーデザイナーズセレクション」は、「エクステリア」「インテリア」「企画」の3部門が選ばれた。

 エクステリア部門はレクサス「CT200h」の、外装色「ファイアーアゲートマイカメタリック」と内装色「アイボリー」。

 インテリア部門はスバル「レガシィ アウトバック2.5i Eye Sight EX Edition」の外装色「ブリリアントブラウンパール」と内装色「アイボリー」。

 企画部門(艶女香奈〈アデジョかな?〉賞)はトヨタ「ヴィッツ」の外装色「チェリーパールクリスタルシャイン」、内装色「トリュフ」がファッションカラー賞とダブル受賞となった。

 今年から新設された、家電などプロダクツメーカーのデザイナーによって選ばれる「プロダクツCMFデザイナーズセレクション」は、レクサス「CT200h」の外装色「フレアイエローマイカメタリック」と内装色「ブラック」。

CT200hのファイアーアゲートマイカメタリック(左)とフレアイエローマイカメタリック(右)
レガシィ アウトバックの外装色ブリリアントブラウンパールと内装色アイボリー

(編集部:田中真一郎)
2011年 12月 15日