東北自動車道「ドラマチックエリア那須高原(下り)」がグランドオープン!
オープニングはご当地ゆるキャラ勢揃い、アルパカが1日店長に

ドラマチックエリア那須高原(下り)

2011年12月21日オープン



 NEXCO東日本(東日本高速道路)は、東北自動車道の下り線にある那須高原サービスエリア(SA)で商業施設のリニューアルを行い、12月21日に「ドラマチックエリア那須高原」としてグランドオープンした。

施設外観はウッド調で統一
手軽に利用できる屋外のテイクアウトコーナーもリニューアル那須高原SAの看板

 NEXCO東日本ではSA・PA(パーキングエリア)でのサービス向上を目指してさまざまな取り組みを行っており、今回のリニューアルもその一環。高速道路が通過する地域の中核となるSA・PAをピックアップし、それぞれの地域性を充実させ、利用者がその土地ならではの“旅のドラマ”を感じられるよう演出を施したSA・PAに「ドラマチックエリア」の名称を与えている。2009年の3月に第1弾となる「ドラマチックエリア横川(上り)」がオープンし、今回のドラマチックエリア那須高原で7カ所目のリニューアルとなる。

 商業施設の中でレストランとフードコートは7月14日に先行オープンしていたが、今回は施設内にある販売ブースや施設外観の改装、駐車場エリアと施設を繋ぐ正面階段の改修、ウッドデッキの新設などを行い、主要な設備の全面変更を終えてのグランドオープンとなっている。

 オープニングセレモニーで主催者挨拶を行った東日本高速道路 関東支社 那須管理事務所の小林育夫所長は、「那須高原SAは東北自動車道で都心から約160km、関東と東北の境目に位置します。周辺には那須高原や温泉、レジャー施設などの豊かな観光資源に恵まれ、年間で300万人近いお客様が利用する地域の拠点となる休憩施設です」と、那須高原SAの重要性を紹介。今回のリニューアルについては「商業施設は“こもれびガーデン”をデザインコンセプトに、自然素材や光を採り入れた温もりのある空間を演出。森の豊かなおもてなしをテーマに、食事やお土産品などに那須高原の芳醇な野の幸、水の幸を多数取りそろえています」と解説している。

 また、来賓として参加した那須町の高久勝町長は「SAは観光地に向かうまでの休憩所という時代もありましたが、このところでは一般道の道の駅も充実してきて、SAでくつろぐことも観光の目的の1つに変わってきました。そんな現代に、那須高原SAがすばらしい施設にリニューアルしたことは、那須町としても歓迎しています」とコメント。さらに「那須町は年間500万人の観光客が訪れる日本有数の観光地。那須連山などの雄大な山並みと豊かな自然、活火山による豊富な温泉、多彩なレジャー施設、おいしいグルメなどが満喫できます。さらに5月には宮内省の森が開放された“那須平成の森”も開園しました」と、那須の魅力をアピールした。

那須管理事務所の小林育夫所長那須町の高久勝町長
セレモニー列席者によるテープカットで10時からのグランドオープンとなったオープニングセレモニーには栃木のマスコットキャラクターたちや那須コンシェルジュなども参加

 このほか、グランドオープンを記念するオープニングイベントも実施された。

「那須殺生石 白面金毛九尾太鼓保存会」による和太鼓の演奏。勇壮な太鼓のリズムのほか、妖狐を連想させる独特な振り付けによって厳かな雰囲気を漂わせた栃木のマスコットキャラクター5体の紹介コーナー
来場者とマスコットによるサイコロ勝負。とはいえ、かなり強引に来場者の勝利となり、記念品が贈られていた九尾の狐をモデルにした「キュービー君」栃木県の総合政策課に所属する「とちまるくん」
ゆるキャラグランプリ2011で4位になった「与一くん」那須塩原市牛乳消費拡大PRキャラクターの「みるひぃ」メタボ体型の中年ヒーロー「日光仮面」
バルーンアーティスト「なっきー」によるパフォーマンスショー。大小さまざまな風船を組み合わせて魚やたこを作り上げ、来場者にプレゼントしていた
テープカットにも参加したとちぎ未来大使「えれのあ」さんによるミニライブ。栃木県の名産品などを紹介する「とちぎのうめぇもん」、年に1回しか歌わないというクリスマスソングなどのオリジナルソング4曲を披露した
栃木弁での軽妙なMCに加え、寒い屋外会場に座る来場者を気づかい、介護福祉士としても活動している特技を活かした「関節をほぐすストレッチ」を実演するなど独創的なライブとなっていた
正面階段前ではオープニング記念品として、先着100人にフリースブランケットをプレゼント
那須コンシェルジュの松川屋那須高原ホテルの廣川てるみさん(写真右)、グランドホテル愛寿の谷口範江さん(写真左)の2人が記念品の配布を担当した色鮮やかなフリースブランケット
那須どうぶつ王国のアルパカ2頭が「ドラマチックエリア1日店長」に就任アルパカとゆるキャラの共演。なぜか「みるひぃ」に興味津々のようで、匂いをかぎながらじっと見つめていたアルパカ店長は来場者から人気絶大で、記念撮影をしたりふわふわな毛をなでる人が後を絶たなかった
リニューアルで正面階段の脇にはウッドデッキや芝生(現在は養生中)などを備える園地を新設
園地にはウッドチップが敷かれた足に優しい散歩道も設定

 リニューアルの目玉となるお土産品を販売する専門店コーナーでは、那須土産の定番といわれる「那須高原チーズガーデン」や、その場で焼き上げる「那須高原 芋屋」と「高原ベーカリー by APETITO」などが出店しているほか、那須一帯の名産品が多数取りそろえられ販売されている。

「御用邸チーズケーキ」などの本格スイーツを販売する「那須高原チーズガーデン」ガラス越しに焼き上げが見られる「那須高原 芋屋」と「高原ベーカリー by APETITO」
お土産品が並ぶ販売エリア栃木県内の名産品が一堂に集められている
那須高原の名産品である乳製品や加工肉、ジャムなどのコーナー持ち帰り用の冷蔵餃子にも宇都宮周辺にある有名店の製品が並ぶ
各地のSA・PAでも定番となっている地元野菜も幅広く販売
高速道路初登場という料理研究家・栗原はるみさんプロデュースの調味料やジャムなどのコーナー東京の土産物も充実。帰省途中や東京に遊びに行った人が帰りがけに買っていくということだろうか
7月に先行リニューアルしているレストラン&フードコート。こちらもウッド調で自然を意識した演出となっている那須の食材を使った料理を提供するレストラン「ダイニングこもれび」
白河ラーメンを提供する「らーめん白河の郷」どの販売店でも地元食材を積極的に使い、那須高原の雰囲気が楽しめるフードコートとなっている

(佐久間 秀)
2011年 12月 22日