ピーシーアイ、「サーブ」の販売・アフターセールスを停止
サーブ・オートモービルABとのディストリビューター契約が解除

2012年1月5日発表



 ピーシーアイは1月5日、スウェーデンのサーブ・オートモービルAB(Saab Automobile AB)と交わした「ディストリビューター契約書(卸売業者契約書)」が解除されたと発表した。それに伴い、ピーシーアイが運営するサーブの販売店およびアフターセールス部門の業務を停止する。

 サーブ・オートモービルABは、資金繰りの悪化により2010年3月から生産を中止。経営再建に向けた活動を行ってきたが、同年12月19日に現オーナーであるオランダのスウェーデンディッシュ・オートモービルが破産を申請した。現在、サーブ・オートモービルABは裁判所の管轄下に置かれている。

 そのため、日本でサーブ車の販売を行ってきたピーシーアイと、サーブ・オートモービルAB間で交わしたディストリビューター契約書は解除され、「弊社の販売店及びアフターセールス部門も、業務を停止せざるを得ない状況」とリリースで説明している。

 これにより、2011年12月19日をもって日本国内におけるすべてのサーブ車両を対象に付帯する、以下の保証の効力を停止する。

・新車保証
・穴(孔)あき錆保証
・リコール/キャンペーン

 なお、アフターセールスのパーツを供給するサーブ・オートモービルパーツABは、破産申請の対象会社ではないため今後も事業を継続すると言う。ピーシーアイもそれを踏まえ、パーツ事業を継続するとともに、パーツ保証も通常どおりに適用するとしている。

(編集部:小林 隆)
2012年 1月 5日