ZMPと日本マイクロソフト、次世代自動車技術の研究開発環境を提供
「マイクロソフト イノベーションセンター」内に設置

トヨタ自動車のプリウスをベース車両とした「RoboCar HV」

2012年5月22日発表



 ZMP(ゼットエムピー)と日本マイクロソフトは5月22日、両社が共同で次世代自動車技術の研究開発環境を提供すると発表とした。

 これは、自動車メーカーや部品メーカーなどの自動車関連産業、通信、IT関連企業に向けて提供するもので、自動車の車載センサー情報の収集、解析、制御のための次世代技術やサービスの研究開発環境を、マイクロソフトの開発・検証施設である「マイクロソフト イノベーションセンター」内に設置する。

モニタリングインターフェースシステム構成図

 ZMPは、2009年より次世代自動車の開発環境として、RoboCarシリーズを販売。トヨタ自動車のプリウスをベース車両とした「RoboCar HV」では、マイクロソフトのクラウドサービスであるWindows Azure Platformと連携させた開発環境を提供する。

 この開発環境では、ZMPが開発した車両の姿勢を高い精度で計測する「IMU-Z」と「POSITION-Z」、人や車・障害物の距離画像を取得できる「RoboVision」、死角検知センサー「OpticalFlow-Z」等からの情報を収集。それらの情報をインターネット経由でクラウド(Windows Azure)に保存し、保存された情報をSQL Azure上でデータベース化できる。これにより開発者は、必要な情報を検索するだけで容易にその情報を利用できると言う。

 ZMPと日本マイクロソフトでは、今後、プリウス以外の自動車をベースとした開発環境の提供も予定しているとしている。

(編集部:谷川 潔)
2012年 5月 22日