JAFと警察庁、チャイルドシートの使用率は58.8%
「チャイルドシートの使用状況」合同調査より

2012年6月13日発表



 JAF(日本自動車連盟)と警察庁は6月13日、合同で実施している「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況」などの結果を発表した。

 この調査は毎年行っているもので、チャイルドシート使用状況については、は4月10日~30日に全国100個所で調査を行い、調査対象者は1万2941人。

使用率の経年推移年齢層別チャイルドシート使用率(2012年)

 使用率の経年推移では、6歳未満の子供の使用率は58.8%(前年比1.8%増)と向上したが、依然として4割以上の未使用が見られたとしており、年齢が上がるにつれて使用率が低くなる傾向も変わらないと言う。「今後も主に5歳児以上が使用する学童用シートの使用啓発が重点的に必要」と結論づけている。

 チャイルドシート取付け状況と、チャイルドシート着座状況は、4月20日~30日に全国8地域(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡)で行い、調査対象は479台。

チャイルドシート取付け状況調査結果チャイルドシート着座状況調査結果

 取扱説明書通り正しく取付けられていたものは、乳児用シートが45.7%、幼児用シートが35.0%。ミスユースの原因は「シートベルト(腰ベルト)の締付け不足」が最も多く、60%以上を占めているとしている。

 一方着座状況については、取扱説明書どおり正しく着座していた子供は、全体で68.8%。ミスユースで最も多い原因は、乳児用シートが「ハーネス(子ども用シートベルト)の高さ調節」、幼児用シートが「ハーネス(子ども用シートベルト)の締付け不適正」、学童用シートが「肩ベルトの通し方間違い」となっている。

(編集部:谷川 潔)
2012年 6月 13日