「メルセデス・ベンツ コネクション」、東京と大阪で2013年も継続 クルマに興味のない人を連れて行けるショールーム |
メルセデス・ベンツ日本は、東京 六本木の同社ショールーム「メルセデス・ベンツ コネクション」を、2013年1月に移転オープンするとともに、2013年春には大阪に新規オープンする。
メルセデス・ベンツ コネクションは、2011年7月に東京都港区六本木7-8-1(東京ミッドタウンの向かい)にオープンしたショールームだ。車両は展示されているが、AWキッチンが手がけたダイニングや、ラテ・アート国際大会で優勝経験のあるバリスタによるカフェやが併設されており、カフェは朝7時から、ダイニングは平日23時、金・土・祝前日28時まで営業しているという、既存のディーラーのショールームとは一線を画した施設だ。クルマのショールームにカフェやダイニングがあるというより、カフェやダイニングにクルマも展示されている、というほうが正しい。
あわせてファッション、ジュエリー、時計などとのコラボレーションパーティーを週に1回開催するなど、これまでメルセデス・ベンツ・ブランドはおろかクルマとも縁遠かった人々を惹きつけるイベントを多数開催することで、メルセデス・ベンツ・ブランドを身近に感じてもらい、新たな顧客を獲得する施設と位置づけられている。メルセデス・ベンツにとどまらず、クルマというものに興味のない人を連れて行っても十分に楽しめ、いずれはメルセデス・ベンツやクルマにも興味を抱くようになる施設、といったところだろうか。
メルセデス・ベンツ日本によればその狙いは当たっており、メルセデス・ベンツ コネクションのメンバー(メルセデス・ベンツ コネクションでWiFiを使ったり、ポイントを貯めて特典を得たりできる)のうち、メルセデスオーナーの比率は10%台、クルマを所有していないという人も40%程度いると言う。
ちなみにメルセデス・ベンツ コネクションでは試乗はできるものの、車両の販売はしていない。試乗して購入の意向があればディーラーを紹介する。その試乗は累計1200件あり、うち120件が納車に結びついた。また納車された120件のうち、85%がメルセデス・ベンツに乗ったことがない。
興味深いのは、納車された車種で、A/Bクラスのような低価格帯の車両ばかりと思いきや、CクラスからSLSまで、AMG車が40件もあると言う。
20日、六本木のメルセデス・ベンツ コネクションでは1周年を記念したパーティーが開催され、500名以上のメンバーが来場した。上段中央はスピーチするメルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークス社長 |
このメルセデス・ベンツ コネクションは日本独自の企画なのだが、ドイツの本社や世界中の販社からの注目度が非常に高いと言う。いずれは海外でも展開されるかもしれない。
六本木のメルセデス・ベンツ コネクションは、再開発の関係などから2012年12月までの期間限定となっていたのだが、好評のため移転して継続されることになった。移転先は同じく六本木7丁目で、外苑東通り沿いになる。外観イメージはそのままだが延床面積は1450m2まで拡大され、飲食スペースや内容をさらに充実させると言う。2013年1月上旬にオープンし、2015年春までの期間限定営業となる。またも期間限定となるのは、2~3年のスパンで、トレンドに応じたことをやっていきたいという意向がメルセデス・ベンツ日本にあるからだ。
さらに、大阪にもメルセデス・ベンツ コネクションを開設することになった。場所はJR大阪駅北側「うめきた」に建設中の「グランフロント大阪」内「ナレッジキャピタル」1階。延床面積600m2だが、隣接する屋内広場「ナレッジプラザ」を活用して車両を展示すると言う。こちらも、六本木同様のコンセプトで運営される予定だ。
移転後の六本木のメルセデス・ベンツ コネクションのイメージ |
(編集部:田中真一郎)
2012年 7月 20日