ボルボ、ロードトレイン実験プロジェクトに参加 一般車両が走行する道路でロードトレイン走行を実験 |
ボルボ・カーズ・ジャパンは20日、欧州における「SARTRE(Safe Road Trains for the Environment、環境に配慮した安全なロードトレイン)」プロジェクトが終了したと発表した。
プロドライバーが運転する車両が、複数台の自動運転車両を先導して、高速道路を隊列走行する技術の実験。先導車はトラックで、その後方にトラック1台、ボルボ車3台(S60、V60、XC60)が続き、一般の車両が走行する道路で、最高90km/hでロードトレイン走行を行った。
後続車はカメラ、レーダー、レーザーセンサーにより、自動的に先行車に追随する。車間距離は4m未満になることもあったと言う。
ロードトレイン走行のため実験車両には、情報を表示し、隊列の参加や離脱を操作するタッチスクリーンや、隊列内の車両で通信するための「ビークル・トゥ・ビークル・コミュニケーション・ユニット」が搭載された。
ロードトレイン走行により、後続車のドライバーは公共交通機関を使わなくとも、自分のクルマで、自分で運転することなく長距離を移動できる。また、プロドライバーが先導することで安全性が高まるほか、接近して隊列走行することで空気抵抗が小さくなり、燃費が向上する。さらに、各車両の速度にばらつきが生じないため、交通の流れがよくなるとしている。
SARTREにはボルボのほか、リカルド、アプルス・イディアダ、テクナリア、アーヘン工科大学車両研究所、スウェーデン国立研究所が参加した。
(編集部:田中真一郎)
2012年 9月 26日