NEXCO東日本、雪氷シーズンの告知キャンペーンに剛力彩芽さんを起用
10月定例記者会見より

記者会見に出席したNEXCO東日本代表取締役社長 廣瀨博氏(中)、管理事業本部長の長尾哲氏(左)、事業開発本部長の窪寺克次氏(右)

2012年10月26日開催



  NEXCO東日本(東日本高速道路)は10月26日、定例記者会見を開催し、9月の営業概要や雪氷シーズンの告知キャンペーン、東北自動車道 ドラマチックエリア那須高原(上り)のグランドオープンなどについて発表した。

 9月の営業概要は、通行台数が日平均276万台と対前年比4.3%減となった一方で、料金収入は544億3800万円と対前年比20.1%増となった。SA(サービスエリア)およびPA(パーキングエリア)の売上高は、122億300万円と対前年比1.6%減となった。

 ここ数カ月の傾向となるが、通行台数については、昨年の6月20日から復興支援のため東北地方の高速道路の無料化措置を開始し、3月31日まで実施したが、4月からは原発避難者のみを対象にした支援措置に切り替えたことから減少したと説明。料金収入が増加した理由についても、東北地方の無料化措置が終了したためとしている。

 また、9月のSA/PA売上高については、通行台数が減ったこと、3連休が例年2度あるのに今年は1度だったことが減収要因、ガソリン・軽油の値段が昨年に比べ平均3円程度上がったことが増収要因として挙げられ、トータルでは1.6%の減収となった。

マンモシ博士と剛力彩芽さんで冬道の交通安全を訴求

 NEXCO東日本が管理する高速道路約3600kmのうち、6割にあたる約2200kmは年間の降雪量が1mを超える重雪氷地域と位置づけられている。これはほかの高速道路会社と比べても多く、雪氷シーズンには冬道ドライブに関して積極的な告知を行っている。

 今年も昨年同様「マンモシ博士の冬の高速道路講座」として、除雪作業の取り組みや冬タイヤの装着を訴求。冬のキャラクターであるマンモシ博士の助手としては、女優の剛力彩芽さんを起用し、同社Webサイト、ポスターなどで展開していく。

 NEXCO東日本管内では、例年より交通事故死者数が多くなっていたが、9月、10月(10月21日24時現在)は、SA/PAでの交通安全の告知活動によって例年より減少。とはいえ、昨年が10月21日時点で42名だったのに対して、今年は64名となっている。今年の特徴としては、1件の交通事故で複数の人が亡くなるケースが増えており、大規模な事故が増えている。今後NEXCO東日本管内は雪が降るところが多く、また雪氷シーズン初期には、冬タイヤに交換していない、雪道に慣れていないなどの理由で小さな事故が増える傾向にあるとのこと。そういった意味でも、雪氷シーズンの交通安全啓蒙が重要になるとのことだ。

ドラマチックエリア那須高原(上り)

 12月9日には、東北道 那須高原SA(上り)に「ドラマチックエリア那須高原(上り)」をグランドオープン。すでに下りは、ドラマチックエリアとしてオープンしているが、上下とも大規模商業施設が設置される。

 また、現在同社管内では震災からの復興・復旧工事が進行中だが、雪氷シーズン(11月~)前には、舗装に関する部分は予定どおり終わるだろうとの見通しを示した。


(編集部:谷川 潔)
2012年 10月 26日