NEXCO東日本、自発光式ペースメーカーによる渋滞対策の取り組み
福島トンネル付近では効果あり、安達太良SA付近では効果なし

2012年11月8日発表



 NEXCO東日本は11月8日、お盆期間中(8月8日~19日)に福島県内の高速道路において試行した渋滞対策の検証結果について発表した。

 渋滞対策に用いたのは、「自発光式ペースメーカー」で、LED発光パネルを道路横に等間隔で設置し、車両の進行方向に向かって一定速度で光を流す事により、減速せずに一定速度を保つように促す効果を期待できるもの。

 福島トンネル付近では、自発光式ペースメーカー設置区間より先の区間で通過交通量が消灯時(183台/5分)と比較して点灯時(200台/5分)は約10%増加し、車両走行速度も点灯時に速度回復が計られたとの結果を得た。

 一方、安達太良SA(サービスエリア)付近では、日中の視認性がわるかったことや付近での事故渋滞の影響があり、明確にペースメーカーの効果は表れなかったとしている。

 同社は今後、「日中の視認性向上を目的に、青色から他の色での発光を検討」「誘導効果を向上するために設置箇所を(従来200m)延長」などを改善点として検討している。

(編集部:谷川 潔)
2012年 11月 8日