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アウディ、新たなブランド アンバサダーに石川遼選手

「350km/hまで書いてあるメーターにワクワク」

石川選手(左)とアウディ ジャパンの大喜多寛社長
2013年1月4日発表

アウディ フォーラム 東京

 アウディ ジャパンは1月4日、プロゴルファーの石川遼選手が同社のブランド アンバサダーに就任したと発表、東京 表参道のアウディ フォーラム 東京で発表会を開催した。

 ブランド アンバサダーは、アウディのブランドイメージをアピールする人々。アウディは「スポーティー」「洗練」「革新性」をそのブランドバリューとして発信しているが、これらを体現する人々がブランド アンバサダーに選ばれている。現在はサッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督、騎手の武豊選手、指揮者の佐渡裕氏、プロゴルファーの上田桃子選手、レーサーのアンドレ・ロッテラー選手がブランド アンバサダーとして活動している。

 石川遼選手は、その革新的なプレースタイルやチャレンジスピリットがアウディのブランドコンセプトに合致するということで、新たにアンバサダーに加わった。ブランド アンバサダーとなった石川選手には同社のフラッグシップスポーツカー「R8」が、国内の移動に供される。

「4大メジャー大会を1つ制するごとに、フォーリングス(アウディのエンブレム)も1つずつ金色に塗装する」と大喜多社長が提案すると石川選手は「夢のあるお話で……」

 もっとも石川選手とアウディの縁はこれに始まったことではない。2009年、2010年にフジサンケイクラシックを連覇した際に、副賞としてアウディA5カブリオレを授与されており、愛用してきたという。特に2010年は「最終日に追いかける立場でプレーをしていて、最終ホールでバーディーを取らなければプレーオフに行けないという状況の中でバーディーを取れた」というよい思い出と結びついていて、「アウディとの強い縁を感じた」と言う。

 アウディが「憧れの存在だった」「いちファン」という石川選手は、アウディのブランドイメージの1つである「革新」という言葉について、「革新的と聞いて最初に思い浮かぶのはタイガー・ウッズ選手。常に自分自身に満足しないで上を求めていく。たとえ彼のように世界一の座に長い間いた選手でも、それからさらに上を目指していく。維持していくのでなく、もっとよくしていこうという姿勢が強くなくていはいけないと思うので、そういう姿勢は共感できるし、自分にとっても大切なキーワード」と言う。

石川選手は展示されたR8のフロントウインドーにサインとともに「革新」と書き入れた

 そして「クルマとゴルフに共通する目指すべきものがあるということに、びっくりしている。アウディのように常に上を目指す姿勢を、自分も持ち続けていきたい」「この素晴らしい機会を機に、自分もより一層革新的なゴルファーになれるよう、強い信念を持って前進していきたい」と語った。

 もともとクルマの運転に興味があって、子供の頃からゲームセンターではクルマのゲームをやっていたという石川選手。1人で運転するのが好きで、クルマの中は「試合中や家にいるときとは全然違う空間。自分の部屋に1人でいるときとも違う」と言う。

 R8シリーズのどのモデルが与えられるかは、まだ未定とのこと。しかし、すでにR8には試乗していて、その感想を「いままで載せていただいたアウディの中でもひと味もふた味も違うエンジン音」「左足を置くステップがしっかり作られていて、左足が重要だと感じた」「メーターに350km/hまで書いてあって、これだけでもうワクワクする」と述べた。

展示されたのは「R8」のハイパフォーマンスモデル「GT スパイダー」。チューンされたV10 5.2リッターエンジンをカーボンなどで軽量化したボディーに搭載する

(編集部:田中真一郎)