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MINI、860Lのカーゴスペースを持つ「クラブバン」

「荷物とドライバーの夢と希望を載せて」

2013年1月31日発売

282万円

 ビー・エム・ダブリューは、860Lの荷室容量を持つシューティングブレーク、MINI「クラブバン」を、1月31日に発売した。価格は282万円。

 MINIシリーズのシューティングブレーク「クラブマン」をベースとするモデル。クラブマンのボディーはそのままに2シーター仕様として、荷室空間を広げ、860Lの容量を実現した。パッセンジャールームと荷室の間にはケージが設けられ、荷物がパッセンジャールームへ飛び出すのを防いでいる。

 リアクォーターウインドーは、内側と外側を樹脂パネルで覆い、荷物でウインドーが傷つくのを防ぐと同時に、外側にステッカーなどで好みの装飾を施せるようになっている。

 クラブマンではルーフとCピラーがブラックまたはシルバーに塗装されるが、クラブバンではいずれもボディー同色としている。

 一方でクラブマンと同様に、ボディー右側のみドライバーズドアと観音開きになる小型の「クラブドア」を備え、リアゲートは観音開きの「スプリットドア」となっている。

 アルミホイールはクラブバン専用デザイン。ボディーカラーはペッパー・ホワイト、アイス・ブルー、ミッドナイト・ブラックの3色のみ。

 用意されるグレードは「クーパー」のみ。エンジンは直列4気筒DOHC1.6リッターで、最高出力が90kW(122PS)/6000rpm、最大トルクが160Nm/4250rpm。トランスミッションは6速ATのみ用意される。

記者発表会に展示された車両の色はペッパー・ホワイト。樹脂パネルで覆われたリアクォーターウインドーが目を引く。アルミホイールは専用デザイン
リアゲートはクラブマンと同じく観音開き
車体右側の「クラブドア」もクラブマンと同様だが、クラブドアのウインドーは樹脂パネルになっている
パッセンジャールームの背後にはケージが設けられている
用意されるのはATモデルのみ。シフトパドルを備える。展示車にはインフォテインメントシステム「ビジュアルブースト」が装着されているが、これはオプション。クラブマンのオプションの多くが、このクラブバンにも装着できる
クラブバンのプロダクト・マネジメント・マネージャー、佐藤氏

 同社は同日、東京 八重洲のBMW Group Studioでクラブバンの記者説明会を開催した。

 クラブバンのプロダクト・マネジメント・マネージャーである佐藤毅氏は、クラブバンの狙いを「1960年台のオリジナルMiniのバンのコンセプトを、そのまま再現すること」とし、オリジナル・バン同様に商用車としての用途のほか、個人がスポーツギアなどを満載して使うレジャー・ビークルとしての用途も想定しているとした。

 佐藤氏は樹脂パネルで塞がれたリアクォーターウインドーを「大きなキャンバス」と呼び、パーソナルユースでは個性を演出できる場所と位置づけた。これを活かすべく、オーナーが持ち込んだ画像データをステッカーにする「フリーデザインステッカーサービス」を実施する予定とした。

2012年からMINIブランドとコラボレーションしているプーマが、自社のプロモーション用クラブバンを展示した。右上のイメージイラストにあるように、オリジナルのトレーラーを牽引して、さまざまなスポーツイベントに登場する予定
荷室には床下のスペースや電源、ドアポケット、タイダウンフックなどがある
シート背後のケージは頑丈に取り付けられている

(編集部:田中真一郎)