2月9日~11日の3日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で「大阪オートメッセ2013」が開催された。
同イベントは、毎年2月に行われるドレスアップ&チューニングを中心としたカスタマイズカーの祭典で、関西地区最大のイベント。16回目となる今回は、自動車メーカーを含む272の出展社が集い、計576台の車両を展示。各々のブースでさまざまなプレゼンテーションを展開し、2月9日は6万3749人、10日は9万1409人、11日は6万1949人と、3日間合計の来場者数は21万7107人。昨年の20万5756人を超え、大きな盛り上がりを見せた。
来場者向けのプレゼントも充実。プレゼント番号1番は三菱自動車工業の新型「ミラージュ」だ ゲートを超えた先にはSUPER GTを戦う2台のGT500マシンの特設ブースが。左のHSV-010、右のSC430ともに今季を戦う2013年モデルである ホール間のスペースを利用して燃料電池車体験コーナーを設置。めったに乗ることのできない燃料電池車を体験できた ご当地チューニングカーを紹介
会場内に目を移すと、1月の東京オートサロンで発表された数多くのカスタマイズカーが多数展示された。特に話題の自動車メーカー系カスタマイズカーに多くの注目が集まったが、ここでは大阪オートメッセならではの、ご当地ブランドのチューニングカーを中心にご紹介したい。
スバル車専門のカスタマイズブランド、K2ギア。印象的なエクステリアのエアロパーツと、かゆいところに手が届くアイデア満載のパーツを多数ラインアップ。注目は新作となるオリジナルのスポーツステアリングだ タービンキットやフルチタンマフラーをはじめとするトラストのチューニングパーツを多数装着したエンドレスのR35GT-R。780PSのパワーを発揮するサーキットスペシャルだ 伸びるカーボンシート「マジカルカーボン」が人気のハセプロが製作したCX-5のカスタマイズ仕様。ノーマルとは差別化を図るべく、カーボンシートでドレスアップ。迫力のエクステリアに仕上げられている ゴールドとブルーの2トーンカラーが印象的なライプのR34GT-R。エンジン内部まで手が入れられており、600PSを発生。チタン製のマフラーは自社のスペシャル品。タイヤはハンコックのハイグリップタイヤを履く フェニックスパワー京都店の開発3号車であるR35GT-R。オリジナルのエアロパーツとコンピュータ、トップシークレットのタービンキットなどでチューニング。ホイールは世界的ブランドBBSのジュラルミンホイールを装着 多数展示された「86」「BRZ」
東京オートサロンと同様、ここ大阪オートメッセでも多くのトヨタ「86」とスバル「BRZ」が出展され、その勢いはとどまるところを知らない。
特にトヨタ/GAZOO Racingが出展する3ホールには、通常の出展ブースとは別に86専用エリアが設けられ、さながらホール全体が86の展示エリアのような状態に。ここでは全会場内で見つけた印象的な86/BRZと、それ以外の注目車を紹介していこう。
3ホールの模様。車両を展示する86専用エリア付近には関西のトヨタ系ディーラーのブースが並ぶ。神戸トヨペットブース(AREA86御影)にはトヨタスポーツS800の姿が HKSのスーパーチャージャーを装着し、大幅なパワーアップを果たしたトライアルの86。オリジナルのエアロパーツを装着し、ルックス面もブラッシュアップされている。ホイールはレイズのTE37SLを履く 塗りたてというオリジナルカラーリングをまとまったシグナルオート千里の86。控えめなエアロながらGTウイングを装着し、ボディーラインにアクセントを追加。ルーフをブラックにすることでレーシーなスタイルを手に入れている ハセプロの86。オリジナルのカーボンシートでボディー全体をトータルコーディネート。赤と黒のコントラストが独特の雰囲気を醸し出している。インテリアもオリジナルパーツでコーディネートされている オリジナルエアロとマットブラックのボディーが周囲の目をひくWALDの86。縦スリットが特徴のエアロボンネットと、ボリューム感のあるフロントハーフスポイラーが個性を主張する。ブレーキシステムもWALDのオリジナルだ オリジナルブランド「AGRESS」のパーツを多数装着したオートプロデュースA3のBRZ。マフラーなどの排気系から足まわり、インテリアパーツまでオリジナルパーツを広くラインアップする ネッツトヨタ兵庫が展開するオーディオを中心とするカスタマイズショップ、NE-STYLEの86。エクステリアは独自のコンセプトでカスタマイズ。ホイールも赤いラインを加え、コーディネートされている 白と黒のコントラストが力強さを感じさせるサードの86。前後エクステリアをカーボンパーツでまとめ、GTマシンのような雰囲気に。テールレンズの形状やエアロパーツの形状も独特だ 86/BRZの最後は番外編とも言うべきGT300マシン。スバルブースの一角に展示されていたのだが、平置きかつロープが全面に張られていないので、写真のように接写することができた。この距離まで近づくと形状がよく分かる かつて筑波サーキットでのタイムアタックで最速を誇ったHKSのランサーがBi-Fuelシステムを搭載し、エコカーとして生まれ変わった。HKS独自のシステムを搭載し、天然ガスとガソリンどちらの燃料でも走行が可能 大人の雰囲気を醸し出すインプレッサの4ドアセダンを出展したリベラル。オリジナルのエアロパーツにより、インプレッサの持つアグレッシブなイメージがおさえられて上品な印象だ。ホイールはアメリカのHRE製 カスタマイズカーではないが、三菱自動車工業のブースで発表間もない「アウトランダーPHEV」を発見。プラグインハイブリッドシステムを解説する専用ディスプレイも設置され、来場者の注目を浴びていた その昔、日本のスーパーカーとして注目を浴びた「DOME Zero」。スーパーカー然としたシルエットは今見ても新鮮。会場での注目度も非常に高かった メーカー系も多数出展
ここから自動車メーカーやオーディオ、タイヤ&ホイールメーカーなどのブースを見て行こう。
自動車メーカーはトヨタ自動車、本田技研工業、スバル(富士重工業)、三菱自動車工業、スズキ、日野自動車の6社。オーディオメーカーはケンウッドとパイオニアの2社、タイヤメーカーは横浜ゴム(PARADA)がコラボブースで出展。
東京オートサロンと比べると小規模ながら、そこは大阪のノリ。どこのブースも熱心に商品を見つめる来場者の姿で人だかりができていた。
トヨタ/GAZOO Racingは3ホール。東京オートサロンと同じく、86を前面に押し出した展示内容。86やGAZOO Racingのカスタマイズカーは大阪でも人気 ホンダは6Bホール。東京オートサロン・コンセプトカー部門で最優秀賞を獲得したN-ONEのMUGEN Racingコンセプトマシンを展示。レーシングスタイルは注目度高し スバルは6Bホール。自動車媒体とコラボしたブースにBRZのコンセプトモデルや、GT300マシンなどを展示。平置きされていたので、実際に座ることができる展示車もあった。外の会場ではアイサイトの同乗体験も実施 三菱自動車工業は2ホール。デビュー間もないアウトランダーPHEVを中心とした出展内容。Bi-Fuelシステムを搭載したHKSのランサー・エボリューションも同ブース内に展示 スズキも2ホール。ワゴンRとスティングレーを中心とする展示内容。どちらもカスタマイズバージョンが展示されていた マツダのレーシングスピリットを訴求するMZRacingも出展し、「アテンザ」「CX-5」のカスタマイズカーを展示。オリジナルグッズの販売なども行われた ケンウッドは話題の「彩速ナビ」を中心とした出展内容。スピーカーやオーディオなども展示されていた パイオニア販売(カロッツェリア)はカーオーディオゾーンに出展。86とBMWで実車を使ったオーディオシステム視聴会を開催 左が86に装着されているシステム、右がBMWに装着されているシステム 横浜ゴム(PARADA)はヴァルケン(Balken)とコラボレーションしブースを展開。SUVやミニバン向けのタイヤPARADA Spec-Xのプロモーションを行っていた レイズはSUV向けの新作を発表。CX-5とBMW X1にそれぞれ装着されていた ワークは2013年の新作を中心に展示。BMW3シリーズに装着して展示していた NGKブース。第一期ホンダF1マシンの展示が行われていた データシステムブース。BRZを展示し、各種カメラ系商品のプレゼンテーションが行われていた おおさかFCV推進会議もブースを出展。ブース内にはトヨタのFCV-Rが展示されていた 全6ホールの1つ、5ホールはB-1グランプリとコラボし、巨大なフードコートに。おもちゃ系の出展社もここで、さながらアミューズメントホールのよう