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ダイハツ、「ムーヴ」「ミラ」「タント」などのCVTとクランク角センサにリコール。計76万4053台

「ソニカ」「ムーヴ」「ミラ」「タント」「ムーヴ コンテ」「ミラ ココア」「タント エグゼ」の7モデルが対象

CVTに関する改善個所
2013年12月4日発売

クランク角センサに関する改善個所

 ダイハツ工業は12月4日、「ソニカ」「ムーヴ」「ミラ」「タント」「ムーヴ コンテ」「ミラ ココア」「タント エグゼ」の7モデル、計76万4053台のリコールを発表した。

 不具合の部位は「動力伝達装置(セカンダリシャフト)」「原動機(クランク角センサ)」の2個所で、動力伝達装置については「CVT(無段変速機)の油圧制御プログラムが不適切なため、シフト操作とほぼ同時にアクセルを踏み込む急な発進操作を行った場合やエンジンを空吹かしする等、高回転状態からイグニッションスイッチを切る操作を行った場合にCVT内に高油圧が発生し、セカンダリシャフトに想定以上の負荷が加わることがある。そのため、そのような操作を繰返すと当該シャフトが破損して、走行不能となるおそれがある」としている。

 原動機については「エンジンのクランク角センサにおいて、内部コイルの高温時の耐久性が不足しているため、登坂や渋滞等によってエンジンルーム内が高温になった状態で、全開走行等のエンジン回転数が高い運転を繰返すと、振動で内部コイルが断線し、走行中にエンジンが停止する、あるいは、エンジンが始動できなくなるおそれがある」と発表。これまでに動力伝達装置で136件、原動機で66件の不具合が発生している。

 改善措置では、全車両でCVT制御コンピュータの油圧制御プログラムを変更するほか、同じく全車両でクランク角センサを対策品と交換。クランク角センサの対策品が用意できるまでは、暫定措置としてエンジン制御プログラムをエンジン最高回転数を下げる仕様に書き換えるとのこと。詳しいリコール対象車両の車台番号や製作期間はダイハツのニュースリリースに掲載されている。

(編集部:佐久間 秀)