ニュース

ナニワのトレンドをウォッチング!「大阪オートメッセ2014」リポート

86/BRZのカスタムカーや、600PSオーバー級のチューニングカーなど多数展示

大阪オートメッセの会場であるインテックス大阪は、大阪市住之江区のベイエリアにあり、市内中心部からは地下鉄+ニュートラムで行くのが一般的。写真は西ゲート
2014年2月14日~16日開催

 2月14日~16日の3日間、大阪市住之江区の国際展示場であるインテックス大阪で、「大阪オートメッセ2014」(以下オートメッセ)が開催された。3日間の来場者数(主催者発表)は20万5545人となっている。

 オートメッセは毎年2月に行われるドレスアップ&チューニングを中心としたカスタマイズカーの祭典で、関西地区最大級のイベント。18回目となる今回は自動車メーカーを含む278社の出展社が集い、590台の個性溢れる車両を展示した。今回は関西圏の出展社を中心に、魅力的なカスタマイズカーを紹介したい。

オートメッセで使用するホールは1、2、3、4、5、6A、6Bの計7つ。「ワゴン&ミニバン」「86ゾーン」「ハイエースゾーン」「Kカーゾーン」など、カスタマイズのジャンルに合わせてゾーニングされているのが特徴
西ゲートを超えた先には2014年仕様のSUER GT・GT500マシンが鎮座。共通モノコックの導入や2.0リッターターボエンジンなどの新車両規則導入により、ポテンシャルが注目される3台だ。左からレクサスRC-F、ホンダNSXコンセプトGT、ニッサンGT-R
共通モノコック
レクサスRC-F
ホンダNSXコンセプトGT
3ホールと6Aホールの間では、GTA主催によるキッズカート体験会が行われた。多くのファミリーの笑顔で溢れた
超豪華賞品があたる、来場者プレゼントを実施。今年の目玉賞品は本田技研工業「N-ONE」。丸ごと1台もらえるのだ

86/BRZ

ネッツトヨタ兵庫・TEAM Netz with TOM’Sのブースでは、話題の「86スーパーチャージャー」を展示。トムスとコラボレーションした86台限定のコンプリートカーで、チームネッツ店で購入することができる
ネッツトヨタ兵庫が仕立てたコンプリートカー「hachiroku」(写真左)。ノーマルのスタイルをジェントルにした、流麗なボディーラインが特徴だ。また、同社のカスタマイズブランド「NE-style」の86も展示。ドライカーボン製のボンネットは注目の新製品だ
カスタマイズに積極的な神戸トヨペットは、ブース内で人気ドライバー、谷口信輝選手のトークショーを実施。注目度は高く、ご覧のような人だかり。展示車両はD1マシンと86/BRZワンメイクレース参戦車。
「OTG MOTOR SPORTS」としてモータースポーツに参戦する大阪トヨペット。2014年の86/BRZレースに参戦する2台のマシンを展示。また、女性DJやレースクイーンがステージ&檀上でパフォーマンスする派手な演出も目立っていた
「Tifaria」ブランドのエアロでおなじみナカムラレーシングファクトリー(奈良)。エッジの効いたフロントバンパーが強烈な個性を主張する。張り出したフェンダー、ディフューザー形状のリアバンパーもフロントに負けず劣らずの迫力
トライアル(大阪)はオリジナルエアロを装着した86を展示。前後バンパーをブラックに塗装し、スパルタンな印象を演出。ホイールはレイズのTE37 RT、エキマニは5ZIGEN、マフラーはワンオフ品だ
大人の雰囲気漂うスタイリングが魅力のフジムラオート(京都)BRZ。アラゴスタベースのオリジナルサスペンションやブレンボキャリパーを装着。コンピューターセッティングも施され、スポーティな走りを楽しめる
ブラックとグレーを織り交ぜたカラーリングが目をひくジーク(滋賀)の86。なんと日産自動車の「シルビア」などに使われたSR20ターボが搭載され、550PSのパワー、60kgmのトルクを発生する。巨大なリアウイングはオリジン製、LEDテールはヴァレンティ製
ガレージ伊藤(大阪)は、NA最速を狙う86を製作。ディレクトフルエアロにクアンタムの車高調、オリジナルコンピュータにマフラーとひと通り手が入る。ブッシュ類もピロボールに変更されていて、タイムを狙える足まわりに仕上がっている
レクサスのスピンドルグリルテイストを取り入れたエイムゲイン(広島)の86。ブラックアウトされたグリルとデイライト風のランプが新しい。オーバーフェンダーとグッドイヤータイヤの組み合わせも迫力満点
ウエルマー(大阪)が出展したFT86EV。86をベースにモーター&バッテリー+ドグミッションを搭載したEVカー。出力は198PS/4000rpm、トルクは41kgm/0-2000rpm

チューニングカー

ピットロードMマシンファクトリー(兵庫)は、ブルーのボディーカラーが鮮やかなGTOを展示。なんと左右ドアがガルウイングになっており、スーパーカー然としたルックスに。TD04L-MspecツインターボやNOSによりエンジンも強化され、650PSを発生
KRC(大阪)が手がけたRX-7ベースの「絶影(ZETSUEI)」。エアロキットと元々のフレームを活かしたスタイルが超個性的。むき出しになったリアのテールレンズがターミネーターのような雰囲気
スバル専門ショップ・エースリー(大阪)のWRX STI tS。ボディー補強パーツやマフラーなど、オリジナルブランド「AGRESS」のパーツを多数装着していて精悍な印象。ホイールはレイズのG25で、カラーはAGRESSブラック
ウエストスポーツ(広島)はR32 GT-Rを展示。HKSのキットを組み込んだ2.8リッター仕様で、GT2530KAIタービンと組み合わせ、650PSを発生する。後部座席を取り外して2シーター化も。非常にコンディションのよさそうな個体である
マジック(兵庫県)はRedbullカラーがハマっているRX-7を展示。4ローターのR26Bエンジンは600PS/60kgmのスペックを誇る。エアロキットはマジックG-FACE。エンジンサウンドを聞いてみたい1台だ
GTショップエンドレス(兵庫)のR35 GT-R。トラストのTD06SHタービンをツインで装着し、ブースト1.7kPa時に780PSを発生する。オイルクーラーやDCTクーラーも装着していて、信頼性が高められている

自動車メーカー(関連メーカー含む)

トヨタ/GAZOO Racingブースでは、ステージ正面に向かって左側に86/BRZワンメイクレース参戦車、右側に86GRMNと86ニュル参戦車を展示。東京オートサロンとは異なる見せ方だ。ワンメイクレース車両では、オートバックスカラーの557号車と61号車BRZを展示
ホンダブースではオデッセイやヴェゼルなど、発表間もないモデルのカスタマイズバージョンを多数展示。「N-ONE OWNER’S CUP」車両や、無限(M-TEC)が手がけたヴェゼルのコンセプトモデル「MUGEN VEZEL CONCEPT」への注目度は高かった
スズキは話題のクロスオーバーKカー「ハスラー」をはじめとする多数のカスタマイズカーを展示。スズキのコーポレートカラーである鮮やかなイエローと白に塗り分けられたハスラーはさすがの人気。OZのホイールやレカロシートも装着されている
日産自動車の特装車架装メーカーであるオーテックジャパンは、エルグランドやセレナのプレミアムモデル「Rider」を展示。発表間もないデイズ ルークスのライダー仕様も展示され、来場者の熱い視線を浴びていた
トラックメーカー、日野も出展。ディーゼルエンジンを搭載した車載車、デュトロXローダーや、ハイブリッドのカーゴを展示。デュトロエックスガールズによるステージパフォーマンスも行われた
「クルマ大好き養成塾」とコラボし、スバル(富士重工業)/STIも参加。ニュル24時間を戦ったWRX STIや、話題沸騰のレヴォーグ、BRZ tSなどを展示。3日間を通してさすがの人気で、ブースには常に人だかりができていた

ホイールメーカー

レイズは2014年の新作ホイールを展示。鍛造1ピースホイール「ZE40」や、プレミアム鋳造ホイール「HOMURA2×5S」、グラムライツの「57Xtreme ヴェルヴェットカラー」などを展示。デモカーの展示も行われた
BMW 4シリーズとクラウンのデモカーをブースの中心に置きつつ、ブランドごとにオリジナルホイールを展示したワーク。2014年の新作ホイールも飾られた

オーディオメーカー(関連メーカー含む)

「SOUND.NAVI」の装着車を用意し、試聴会を行っていたダイヤトーン(三菱電機)。たくさんの人が充実したナビ機能と、ハイエンドカーオーディオに匹敵するピュアサウンドを体感した
オーディオアクセサリーメーカーであるオーディオテクニカ。カーオーディオに接続し、iPhoneやiPadをはじめとする機器の音声を高品位サウンドに出力してくれるデジタルトランスポートのプロモーションを行っていた

(奥野大志)