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NEC、雑音が多い環境下でもカーナビの音声認識を高める技術

2つのマイクによる2段階処理で細かな雑音まで除去

雑音が多い環境下でもカーナビの音声認識を高める技術図
2014年4月18日発表

 NEC(日本電気)は4月18日、自動車走行中の雑音が多い環境下でもカーナビの音声認識を高める技術を開発したと発表した。今後、この技術を店舗や工場など幅広い場面での応用を目指し、研究開発を進めていくとしている。

 NECの開発した新しい雑音除去技術は、ドライバーの前方、前後2個所にマイクを設置することで、前方から流れてくる雑音と話者の音声をより区別して拾いやすくし、効率的な雑音除去処理を実現するというもの。

 2つのマイクで検知した信号(話者の声+雑音)に対し、2段階に分けた雑音除去処理を実施。第1段階で、2つのマイクに入る雑音の相関を利用して、時間とともに変化する雑音も正確に捉え、主要な雑音を的確に抽出・除去。第2段階では、消し残した雑音を、2つのマイクに入る話者の声の相関を利用して除去。雑音の性質に応じた二段階の除去処理を行うことで、高精度な雑音処理を実現する。

(編集部:谷川 潔)