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6月28日の圏央道 相模原愛川IC~高尾山IC間開通についてNEXCO中日本に聞く

圏央道の延伸の基本情報を確認

2014年6月25日

 6月28日15時に開通する圏央道 相模原愛川IC(インターチェンジ)~高尾山IC間(14.8km)。東名高速と中央自動車道が高速道路で結ばれ、さらに東名から関越自動車道まで高速道路で移動できるようになる。すでにCar Watchで何度か紹介しているこの圏央道延伸だが、基本情報を含め、NEXCO中日本(中日本高速道路)質問した結果を掲載する。質問はメールベースで行い、回答の一部には別途資料どおりというものがあったので、それに関しては編集部で資料をべースに書き起こしてある。

──圏央道 相模原愛川IC~高尾山IC間の着工年は?
NEXCO中日本:1995年度に国が事業化。2001年度事業着手。

──圏央道 相模原愛川IC~高尾山IC間の建設にかかった費用は?
NEXCO中日本:約3000億円。年度内開通予定の相模原ICについては現在も施工中であり、最終的な事業費は精査中。

──圏央道 相模原愛川IC~高尾山ICの工事で特に苦労した個所や工夫した個所は?
国土交通省:開通区間約14.8kmは、トンネル8本(上下線)と高架橋19本(上下線)で構造物が約7割。最小半径は1220mで急カーブもなく、勾配もゆるやか。公示前の生態系に配慮し緑化。

──開通が3月からずれ込んだ主な理由は?
NEXCO中日本:トンネル工事において想定よりも固い岩盤が確認され、工事の進捗に遅れが生じたとともに、NEXCO中日本において、安全性のさらなる向上に取り組んでおり、その対策も多岐にわたり、実施することとなったため。

──NEXCO中日本では海老名SA(サービスエリア)近辺での付加車線の工事を行っている。これは圏央道開通と連動したものなのか?(編集部注:6月25日供用開始した)
NEXCO中日本:東名(上り線)海老名JCT~海老名SA付近では休日を中心に渋滞が発生しており、将来、圏央道の開通や新東名の接続によって、海老名JCTから東名(上り線)への合流車両が増加し、渋滞の悪化が予測されます。東名(上り線)海老名JCT~海老名SA付近の付加車線設置事業は、この渋滞ボトルネックに対する交通の円滑化、整流化を図ることを目的として、海老名JCTから海老名SA間の付加車線を設置する事業です。

──圏央道では給油所を持つ休憩施設が少なく、圏央道利用者は従来よりも給油所の間隔が長くなる可能性がある。これによるガス欠などのトラブルは増えているのか?
NEXCO中日本:現状、東名高速上り線より圏央道を経由し関越道方面へ通行される場合、給油所のあるSA間距離はおよそ120kmです。今後、新東名 秦野SA(仮称)が整備されることにより、当該距離は短縮されます。高速道路をご利用されるお客さまにおかれましては、事前に燃料をご確認のうえ高速道路をご利用いただきますよう、お願いいたします。

──今回の開通によって、お勧めとする旅行プランは?
NEXCO中日本:特に今は世界遺産となった富岡製糸場の話題もあるので、富岡製糸場と富士山の2つの世界遺産を結ぶルートがオススメです。朝7時に海老名を出れば、関越道 富岡IC経由で富岡製糸場には9時に到着。オープンしてすぐ、来場者の少ない時間帯にゆっくり見学できます。お昼は少し遅めに、東名や新東名のSA・PAで。世界遺産の富士山本宮浅間大社にお参りし、富士山を望む温泉でくつろぐ、よくばり旅も日帰りで楽しめます。

(編集部:谷川 潔)