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日産、公式サイトで第三者の不正アクセスにより一部のプログラムが改ざん

「下取り参考価格シミュレーション」にアクセスした一部のユーザーは、意図しないファイルをダウンロードした可能性

日産自動車の公式サイト
2014年8月26日発表

 日産自動車は8月26日、同社の公式サイト内「下取り参考価格シミュレーション」(tradein.nissan.co.jp)が、第三者の不正アクセスによって一部のプログラムが改ざんされていたと発表した。現在は被害を受けたサーバーを停止し、セキュリティ専門会社による詳細調査を実施しているところ。現時点では他のサーバーへの侵入や個人情報などの情報漏えいは確認されていないとしている。

 2014年6月30日4時21分~8月22日23時22分の間に「下取り参考価格シミュレーション」へアクセスした場合、改ざんされたプログラムによって第三者のサイトに遷移される事実が確認された。一部のユーザーは意図しないファイルをダウンロードした可能性があるという。また、改ざん被害は確認されていないものの、「他メーカー比較」(comparison.nissan.co.jp)も「下取り参考価格シミュレーション」と同一のサーバーで運用を行っているため同時に停止した。

 これを受け、同社は「当該期間に対象サイトへアクセスされた可能性のあるお客様におかれましては、お手持ちのセキュリティソフトを最新の状態にし、ウィルス感染確認の実施を行うよう依頼しております」と注意を喚起するとともに、「本件につきましては、ご迷惑およびご心配おかけいたしましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。今後は、対策・監視をさらに強化し、安全な運営に万全を期してまいる所存でございます」とコメントを発表している。

(編集部:小林 隆)