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トヨタ、バットマンも登場した高級コンパクトキャブワゴン「エスクァイア」発表会
「上質で高級という1つ上のクルマとして、所有する喜びや満足感を味わえる」と水澗チーフエンジニア
（2014/10/30 17:11）
- 2014年10月29日開催
トヨタ自動車は10月29日、5ナンバーサイズミニバン（コンパクトキャブワゴン）にワンランク上の高級感を付与した新型車「エスクァイア（ESQUIRE）」の発表会を都内で開催した。
エスクァイアは、使い勝手を最重視してきたコンパクトキャブワゴンのカテゴリーに新風を吹き込む存在として導入された。「ひとつ上を目指す男たちへ。高級コンパクトキャブワゴン登場」というキャッチコピーを示すように、クオリティやライフスタイルにこだわりを持つユーザーがターゲットになっている。
新型車のエスクァイアの名称は、中世ヨーロッパの従騎士を指す言葉で、ESQという男性の敬称が現在でも残っている。従騎士とは見習いの騎士のことで、ナイトを目指して研鑽を積む姿が1つ上を目指すターゲットユーザーとマッチすることから名付けられたそうだ。
発表会でエスクァイアの解説を行った製品企画本部チーフエンジニアの水澗英紀氏は、「エスクァイアはコンパクトキャブワゴンの使い勝手を追求しつつ、上質で高級という1つ上のクルマとして、所有する喜びや満足感を味わえます。同クラスのクルマではなく、新たな価値を持つことを目指して開発にチャレンジしてきました」と、従来モデルにはなかった価値を加えたと特徴について語っている。
その新しい価値とは、内外装のデザインや質感になる。まずエクステリアデザインだが、何といってもフロントまわりの圧倒的な存在感が際立つ。「高級感や上質感を表現したフロントは、メッキバーの幅や間隔を重視し、見る角度によって表情を豊かにするようにデザインしています」（水澗氏）というように、大胆なメッキグリルを採用したフロントまわりはエスクァイアのハイライトとなる。
存在感のあるエクステリアデザインとともに、もっともこだわったのが内装だそうで、「むやみに飾り立てるのではなくトータルなコーディネートを心がけ、上質でセンスのよいモダンリビングを目指しています」とし、上質さを感じさせつつも、過度な装飾は抑えたという。バーガンディのカラーで彩ったドアやダッシュパネル、木目調のノブと本革のステアリングなど、これまでのコンパクトキャブワゴンにはなかった材質を使用したインテリアが目立つ。
使い勝手に対しても考慮しており、3つのポイントが挙げられた。1つ目が「優れた乗降性」。低床フラットフロアを採用することで、スライドドアを開けたときの乗り込みの高さが360mmとなる。スライド量は805mmあり、子供や高齢者でも容易に乗り降りできる。2つ目は「快適な室内空間」で、全高を抑えながらも1400mmの室内高があるため車内でも楽に移動ができること。そして3つ目が「シートアレンジ」。超ロングスライドのキャプテンシートを採用した2列目やスーパーリラックスモードなど多彩なアレンジが可能になる。
むろん高い環境性能もウリの1つで、ハイブリッドモデルの燃費は23.8km/L（JC08モード燃費）で、ガソリンモデルは14.9km/L～16.0km/L（同）。どちらもクラストップレベルを誇る。また、低床フラットフロアに対応したサスペンションにより、優れた乗り心地と操縦安定性を実現したという。
ゲストとして吉川晃司氏も登場
チーフエンジニアの水澗氏の解説のあとには、MCとしてクリス・ペプラー氏が登場し、吉川晃司氏とのトークセッションが設けられた。吉川氏はエスクァイアを見て「ボクは四角いクルマが好きで、エスクァイアのスタイルはいいですね。特にフロントまわりとエンブレムが素晴らしい。盾と鉾をイメージしたエンブレムは、いいシンボルマークになっています」とデザインとスタイルを気に入っていたようだ。
これまでのシンプルな作りのコンパクトキャブワゴンのカテゴリーに風穴を開けるエスクァイア。高級感と上質さを与えた新型車は、トヨタ店とトヨペット店で10月29日から発売されている。
