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国交省、高知東部道 高知南国道路の高知南IC~なんこくIC間を3月22日開通

南海トラフ地震での津波時にも高知医療センターの孤立を回避

2015年3月22日開通(開通時刻は後日発表)

 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所は、高知東部自動車道 高知南国道路の高知南IC(インターチェンジ)~なんこくIC間(延長4.7km)を3月22日に開通させる。開通時刻は追って発表。

開通区間の概要と全体図

 高知南国道路は四国四県を結ぶ高速ネットワーク「四国8の字ネットワーク」の一部を形成する総延長15.0kmの自動車専用道路。路線名は一般国道55号 高知南国道路(高知東部自動車道)で、西側の高知自動車道 高知JCT(ジャンクション)から同じ高知東部自動車道の南国安芸道路 高知龍馬空港ICまでを接続する。

 総延長の15.0kmでは初の開通で、西側のなんこく南IC~高知龍馬空港IC間は2015年度の開通予定、東側の高知南IC~高知JCT間は調査設計・工事推進中という段階だが、この区間の開通により、高知南ICの近くにある第3次医療施設の「高知医療センター」が南海トラフ地震などの大規模災害時に津波が発生しても孤立から回避され、浸水の影響を受けない緊急搬送ルートが確保されるという。

 また、開通によって高知市中心部の渋滞個所を回避できる沿岸部への新たなルートとなり、浦戸湾周辺に集積している物流施設・産業団地・観光施設などに対するアクセス性が向上するとしている。このほか、道路の全通、周辺道路とのリンクが完成したときには、高規格道路ネットワークの形成によって高知県内、四国全域の移動時間が大幅に短縮され、地域間連携が促進されるとしている。

第3次医療施設の「高知医療センター」が津波発生時にも孤立しなくなることで災害時の備えとなることが期待される
海岸沿いの港湾地域と工業団地などを接続し、県中心部の渋滞を回避
高知南国道路は高知県内の東西を海岸沿いに接続するネットワーク道路の一部となる
完成後は高知自動車道ともリンクして、産業、観光などを押し上げることも期待されている

(編集部:佐久間 秀)