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ホンダ、クルマと社会インフラ、専用スマホがつながる高性能車載通信機「V2Xユニット」新開発

3月11日~13日開催の「第6回 国際自動車通信技術展」に出展

2015年3月11日~13日開催

「第6回 国際自動車通信技術展」でのブースイメージ

 本田技研工業は3月10日、3月11日~13日に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「第6回 国際自動車通信技術展」に出展すると発表した。会場では、思いやりあるモビリティ社会の実現に向けた独自のテレマティクス技術の展示や、防災・減災に繋がる取り組みを紹介する。

 今回は新開発した高性能車載通信機「V2Xユニット」を紹介。これはWi-Fi通信のみでクルマと社会インフラ、専用スマートフォンアプリを持った歩行者が互いにつながる技術で、平常時には互いに一歩先の行動をやりとりすることで余裕をもった行動に役立たせ、災害発生時には携帯電話網などの公衆回線がダウンした状況下でも、互いがWi-Fiでつながり、避難情報などの重要な情報を伝達させることが可能になるという。

 会場ではこのV2Xユニットを活用し、「平成26年度電子経済産業省構築事業の実証事業」の一環として、任意団体おもてなしアプリ推進協議会が訪日外国人に向けて提供・利活用促進を行っているアプリ「OMOTENASHI APP」やマルチメディア放送波との連携といったサービスの紹介に加え、試乗デモンストレーションを行う。

高性能車載通信機「V2Xユニット」のイメージ。平常時は、互いに一歩先の行動をやりとりすることで余裕をもった行動に役立たせる
災害発生時は携帯電話網などの公衆回線がダウンした状況下でも、互いがWi-Fiでつながり、避難情報などの重要な情報を伝達させることが可能になる

 また、防災・減災への取り組みとして、2011年の東日本大震災発生時の通行実績情報の公開をはじめ、インターナビから収集した急ブレーキ多発地点データと、交通事故情報および地域住民などから投稿される危険スポット情報を地図上に掲載し、地域の安全活動に活用できることを目的としたソーシャルマップ「SAFETY MAP」、吹雪による視界不良情報を車載ナビやスマートフォンアプリに配信するサービス「ホワイトアウト予測情報」などについて紹介する。

(編集部:小林 隆)