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HondaJet、欧州の空を初飛行

「HondaJet World Tour」の一環として「EBACE2015」で実機披露

2015年5月18日発表

アルプス山脈上空を飛行中のHondaJet

 本田技研工業は5月18日、子会社のホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet」が、欧州で初飛行したと発表。スイスのジュネーブで開催のビジネス航空ショー「ヨーロピアン ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション(EBACE2015)」で実機を公開した。

 欧州に初飛来したHondaJetは、全行程4万8000kmを超えるワールドツアーを4月に開始。欧州初公開に先立って行われた日本ツアーでは、6カ所の空港でデモンストレーションフライトを実施。のべ1万人以上の来場者がHondaJetを間近で見学したという。

 今回、そのワールドツアーの一環として、日本に続き欧州で初飛行。EBACE2015の後、ポーランド、英国、ドイツやスイスなど9都市で、試乗などのほかデモンストレーションフライトを行う予定。

 HondaJetの開発責任者であり、HACI社長の藤野道格氏は、「この度、HondaJetを欧州で初公開することができ、とてもうれしく思います。ワールドツアーにおいてHondaJetはさまざまな環境下で飛行し、運用や信頼性の面でもお客様へのデリバリーへの準備が整っていることを確認できました」とコメントした。

 今回の欧州初飛来と合わせて、同社はHondaJetのディーラーネットワークに、英国バーミンガムに拠点を置くマーシャルアビエーションサービスを加え、欧州北部においてHondaJetの販売やサービスを提供することを発表。

 さらに、米国にあるHACIの本社工場では、顧客へのデリバリーに備えてすでに3機のHondaJetが飛行検査中で、20機のHondaJetが製造ラインで組立中であることを明らかにした。

スイス・ジュネーブで開催のEBACE(ヨーロピアン ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション)の展示会場に到着したHondaJet

(編集部:椿山和雄)