BMW、初の7人乗り新型MPV「2シリーズ グラン ツアラー」

　ビー・エム・ダブリューは、同社で初めて3列シートを採用し、7人乗りとなるMPV（多目的車）「2シリーズ グラン ツアラー」を6月6日に発売する。価格は358万円～452万円。

新型「2シリーズ グラン ツアラー」

　2シリーズ グラン ツアラーは、ボディーサイズは4565×1800×1645mm（全長×全幅×全高。各M Sportモデルの全高は1640mm）、ホイールベースは2780mmという車体に2×3×2人分のシートを設定して7人乗りを実現。2014年10月に発売された「2シリーズ アクティブ ツアラー」と同じく2WD（FF）の前輪駆動を採用するモデル。

　パワートレーンではガソリン仕様の直列3気筒DOHC 1.5リッターターボエンジン（最高出力100kW［136PS］/4400rpm、最大トルク220Nm［22.4kgm］/1250-4300rpm）と直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジン（最高出力141kW［192PS］/5000rpm、最大トルク280Nm［28.6kgm］/1250-4600rpm）に加え、ディーゼル仕様の直列4気筒DOHC 2.0リッタークリーンディーゼルターボエンジン（最高出力110kW［150PS］/4000rpm、最大トルク330Nm［33.7kgm］/1750-2750rpm）の3種類のエンジンをラインアップする。なかでもクリーンディーゼルターボエンジン搭載車は21.3km/LのJC08モード燃費を実現し、エコカー減税によって自動車取得税と重量税が免税（100％減税）になる。

2シリーズ グラン ツアラーの走行イメージ

　このほか、装備では夜間走行時の視認性を確保する「LEDヘッドライト」、フロントウインドーに設置したカメラで車両前方の状況をチェックし、車線から逸脱する危険性や車間距離が狭くなったことをドライバーに警告したり、衝突の回避や被害の軽減を図るブレーキの自動作動などを行う「ドライビング・アシスト」、車両の後方にある障害物との距離を音とディスプレイ表示で知らせる「パーク・ディスタンス・コントロール」（リア）などを採用している。

2シリーズ グラン ツアラーのフロントマスク

LEDハイ/ロービーム、LEDフロントターンインジケータ、LEDスモールライトリングなどを備える「LEDヘッドライト」を全車標準装備

L字型にLEDライトバーをレイアウトするリアコンビネーションランプを採用

タイヤは全車ランフラット仕様。サイズはベースグレードの218i グラン ツアラーで205/60 R16を採用するほか、205/55 R17、225/45 R18の3種類

220i グラン ツアラーに搭載する直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジン

220i グラン ツアラーのインパネデザイン

車速に応じてパワーステアリングのアシスト量を可変制御する「サーボトロニック」を採用

メーターパネルは大型2眼式を採用

パドルシフトはM Sportモデルに標準装備

トランスミッションは6速AT、または8速ATが組み合わされる

シート表皮は写真の「グリッド・クロス」のほか、Luxuryではパーフォレーテッド・ダコタ・レザーを採用する

3人掛けとなるセカンドシートはレバー操作1つで前方に移動してサードシートのアクセススペースを作り出す

50：50分割式のサードシート

シートの座面下に収納スペースを設定

スライド式電動ルーフ・ライナーを持ち、スライド、チルトアップも可能な電動パノラマ・ガラス・サンルーフ

セカンドシートは40：20：40の3分割式。セカンドシートとサードシートを前方に倒したフルラゲッジ状態では1820Lの容量となる