ニュース

パイクスピーク2015に全輪独立4モーターのEV「Electric SH-AWD」仕様のCR-Zが参加

ドライバーは山野哲也選手

2015年6月28日決勝レース開催

 6月28日に決勝レースを開催する「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2015」に、ホンダ CR-Zをベースとした電気自動車(EV)が参加する。

 この参加は、本田技術研究所 四輪R&Dセンターが進めている「理想の操縦安定性」と「クルマを操る“FUN”の追求」という研究開発テーマの確認の一環としての活動。研究施設にあるテストコースよりも過酷な条件下でデータを収集し、技術の到達度を確認するほか、若手技術者のチャレンジとしてレースに参加する。

 車両は4輪それぞれにモーターを設定する「Electric SH-AWD」となり、各タイヤで加速、減速を自在に制御することが可能で、コーナーでは車両が自ら内向きのヨーモーメントを発生させられるようになっている。これにより、従来のSH-AWD以上の高いオン・ザ・レール感覚がもたらされる。さらに「Precision All-Wheel Steer」も採用。後輪のトー角度を左右独立制御するための電動アクチュエーターを備え、旋回性を高め、直進安定性を保つ制御システムとなっている。

「Electric SH-AWD」「Precision All-Wheel Steer」などを搭載したCR-Zがパイクスピークに参加

(編集部:佐久間 秀)