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GM、659PSを発生する史上最強のシボレー「コルベット Z06」

「浅間ヒルクライム2015」でコンバーチブルとクーペを披露

2015年5月30日公開

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは5月30日、シボレー「コルベット」史上最強モデルとなるハイパフォーマンスモデル「コルベット Z06 コンバーチブル」を「浅間ヒルクライム2015」の会場で日本で初披露した。

 コルベット Z06には、コンバーチブルとクーペを用意、価格はクーペの7速MTモデルで1265万円~。クーペの8速ATモデル、コンバーチブルの8速ATモデルの価格に関しては後日発表予定。

 コルベット Z06に搭載されるのはV型8気筒OHV 6.2リッタースーパーチャージャーエンジンで、最大出力485kW(659PS)/6400rpm、最大トルク881Nm(89.8kgm)/3600rpmを発生、トランスミッションは7速MT(クーペのみ設定)と8速ATが用意される。

「Z06」のネーミングは、1963年に導入された耐久レースのための「Z06 オプション・パッケージ」に由来するもので、最新世代のコルベット「Z06」も、レースカー「コルベット C7.R」と同時に開発。最新世代のモデルにはさらに「ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ」「ミシュランパイロットスポーツ Cup2」を装備する「Z07 パフォーマンス・パッケージ」が選択可能となっている。

 ゼネラルモーターズ・ジャパン コミュニケーションディレクターのジョージ・ハンセン氏は「1963年に導入したレーストラックに持っていく人に向けたオプションコード“Z06”を現代に復活させた、史上最強のコルベットです」と同モデルを紹介。

 続けて「0-100km/hは3秒以下と、現代のスーパースポーツカーとして通用するハイパフォーマンスモデルで、レーストラックだけでなく低速においても快適で、荷物を沢山積めます。パフォーマンスと使いやすさを両立した魅力を持っています」と、その特徴を示した。

 加えて、ハンセン氏は「レースカーの“C7.R”と同時に開発する中で、軽量なアルミのフレームを使いながら剛性も高めていますので、正確なステアリングフィールを持っています。昔の”直線番長”のイメージと違って、コーナリングにおいてもハイスピードでクリアすることができます」と、そのパフォーマンスを説明した。

 最新世代のV型8気筒エンジンは直噴システムや気筒休止システムを取り入れているが、引き続き伝統のOHVを採用している。ハンセン氏は「OHVを採用しているのは低いフードラインを保つのに最適」と話し、エンジン上部の構造を低くできるOHV方式とエンジン下部にあるオイルパンを不要とするドライサンプを組み合わせることで、低いボンネットフードを可能にしていることを明かした。

浅間ヒルクライム2015会場でシボレー・コルベット Z06 のクーペとコンバーチブルを披露した
シボレー コルベット Z06 コンバーチブル
シボレー コルベット Z06 コンバーチブル
シボレー コルベット Z06 クーペ
エンジン上部の構造を低くできるOHV方式とエンジン下部にあるオイルパンを不要とするドライサンプを組み合わせることで、低いボンネットフードを可能にしている

(編集部:椿山和雄)