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【メディア4耐】参戦4年目にして初のガス欠に泣いたCar Watchチーム

170周で70Lのガソリンを使い切り、燃費は約4.966km/L

2015年9月5日開催

「メディア4耐」も残すところ1時間を切り、時刻が19時をまわってすぐ、突然セーフティカーの導入が告げられた。原因はクラッシュによりコースに止まった車両があるというもの。

 Car Watchチームはドライバー交代に時間のズレが生じ、最終ドライバーを予定していた岡本幸一郎氏の走行時間が50分を超えそうになってしまった。そこで、セーフティカーが導入されている間に編集部・小林にステアリングを戻し、1周だけ走ったところで岡本氏に最後のバトンを渡すという作戦に出た。

 この作戦はみごとに成功。セーフティカーがピットインした時点で22位でレースに復帰。岡本氏のドライブでラストスパートへと走り出した。

 しかし、セーフティカーが導入されたことにより、各車とも燃費の心配がほぼなくなった。そのため走行ペースを上げるチームが続出。1分11秒台~12秒台のタイムが連発され、ベストラップを次々と更新していく状況となった。

 Car Watchチームも負けずにスパート。岡本氏によれば「順位が同じようなクルマとバトルがあって楽しめた」「タイヤは消耗していたが、クルマは安心して操ることができてコントロールもできた」とのことだ。

4年目にして初のガス欠……。リタイヤ

 このままレースを終えるかに見えた残り時間3分。不意にCar Watchロードスターをガス欠の症状が襲う。170周目に入ってスローダウンし、S字コーナーから第一ヘアピンを抜け、ダンロップコーナーのところで止まってしまった。

 その後、ほかのチームにもガス欠が発生。Car Watchチームを含めて少なくとも3台がチェッカーを前にスローダウン。燃費に厳しいとも予想されたこのレース。最後の最後で燃費に負けてしまった。

 なお、Car Watchチームは170周で70Lを消費したため、2045m×170周で347.65kmを走行。燃費は概算だが4.966km/L。最後まで走りきったチームはこれよりもさらによい燃費で走行していたことになる。チェッカーフラッグを受けることができなかった岡本氏は「ガソリンがあと1Lあれば……」と悔やんでいた。

昨年に続き「J-wave Racig」チームが連覇

 4時間の耐久レースを終え、優勝は昨年からの2連覇となる「J-wave Racig」チームの「ポテンザJwaveロードスター」で、周回数は179。2位は「ティーポデイトナロードスター」、3位は「レブスピードロードスター」。上位3台は同一周回数でのタイム差で勝負が決している。

優勝した「J-wave Racig」チーム
2位の「ティーポデイトナロードスター」
3位の「レブスピードロードスター」

 レース終了後にはホームストレートを使って表彰式が行われた。6位までのチームには、ND型ロードスターの開発主査を務めた山本修弘氏からトロフィーが贈られた。また、このほかにもスポンサー各社から副賞が贈られている。

表彰式のようす
優勝した「J-wave Racig」チーム
2位の「ティーポデイトナロードスター」
3位の「レブスピードロードスター」

(正田拓也)