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フォード、「エクスプローラー」を大幅改良して内外装を刷新

2016年に370PS/474NmのV型6気筒3.5リッター直噴ツインターボを追加

2015年10月31日発売

489万円~575万円

 フォード・ジャパン・リミテッドは、フルサイズSUV「エクスプローラー」を大幅改良して10月31日に発売する。全車左ハンドルの7人乗りで、価格は489万円~575万円。また、モデルラインアップにV型6気筒3.5リッター直噴ツインターボエンジンの搭載モデルを2016年に追加することも予告されている。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
エクスプローラー LIMITEDV型6気筒DOHC 3.5リッター6速AT4WD5,750,000円
エクスプローラーXLT4,890,000円
エクスプローラーXLT Eco Boost直列4気筒DOHC 2.3リッター直噴 ターボ2WD(FF)4,890,000円

 今回の大幅改良では、「ラギッド」(力強さ)をキーワードにエクステリアデザインを大きく変更。フロントマスクはヘッドライト、ボンネット、フロントグリル、フロントバンパー、フロントフェンダーと全面的に形状を一新。ヘッドライトにはLEDを新採用して、ヒートシンクを強調するデザインによって先進性をアピール。前後のバンパー下部にシルバーのスキッドプレートを設置してSUVらしい頑強さを演出している。

 フロントバンパーにビルトインするフォグランプの両サイドにはエアインテークを設定。ボディー側面に強い気流を生み出す「エアロカーテン」を採用し、タイヤ&ホイール周辺の空気が車体側面に沿って流れるよう工夫。さらに新デザインのローハイト・ルーフレール、改良を加えたリアスポイラーの採用などによって空力性能を高めている。

「ラギッド」をキーワードに外観を大きく変更。ボディーサイズは5050×2000×1820mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2860mm

 パワートレーンでは、全車で採用する6速ATにマニュアル変速を可能とするパドルシフトを設定。2WD(FF)の直列4気筒エンジンの排気量を従来の2.0リッターから2.3リッターに変更して最高出力と最大トルクを高めつつ、燃費性能は約5%改善。さらに排気系のチューニングによって静粛性も高めている。また、エンジンのサブフレームに防振性能の高いマウントを設定する「エンハンスド・サウンド・パッケージ」を採用。新開発したドアシールなどと合わせてキャビンの快適性を向上させている。

 このほか、2016年に追加を予定する「Titanium」グレードに搭載されるV型6気筒3.5リッター直噴ツインターボエンジンは、最高出力272kW(370PS)、最大トルク474Nm(48.3kgm)を発生する。

直列4気筒エンジンは排気量アップにより、従来の最高出力243PS/5500rpm、最大トルク37.3kgm/3000rpmから最高出力261PS/5500rpm、最大トルク42.8kgm/3000rpmに向上

 このほかに安全面では、従来から備えている「RSC付きアドバンストラック」「カーブコントロール」などの挙動安定装置、7個のエアバッグを各種センサーによる制御で最適に作動させる「パーソナル・セーフティ・システム」などに加え、リアバンパーに内蔵するセンサーを使って車両の後方や側方をチェックし、走行中に自車に隣接する車線の死角を走行する車両の存在を警告したり、後退出庫時などに接近してくる車両の存在などを知らせる「BLIS with CTA」を全車標準装備とした。また、タイヤの空気圧を常時モニタリングする「TPMS」も装備して、車両の安全性を向上させている。

 このほかに装備では、スマート・キーレスエントリーシステム、ウォッシャー機能付きリアビューカメラを全車に採用したほか、「LIMITED」「Titanium」の両グレードでは、リアバンパー下をキックする動作でテールゲートの開閉操作が行える「ハンズフリー・パワーリフトゲート」を標準装備している。

車庫入れなどのシーンで活躍する「ウォッシャー機能付きリアビューカメラ」を全車に標準装備
キックする動作でテールゲートが電動開閉する「ハンズフリー・パワーリフトゲート」を「LIMITED」「Titanium」に標準装備

(編集部:佐久間 秀)