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ミシュラン、11月1日に新社長に就任したポール・ペリニオ氏による記者会見

「これまで以上に日本のお客様に選ばれ、愛されるタイヤとよりよいサービスの提供を目指す」

2015年11月24日開催

2015年11月1日に新社長に就任したポール・ペリニオ氏(左)と、同日代表取締役会長に就任したベルナール・デルマス氏(右)

 日本ミシュランタイヤは11月24日、2015年11月1日から代表取締役社長に就任したポール・ペリニオ氏の就任挨拶会見を都内で開催した。

 1971年生まれのペリニオ新社長は、1995年に日本ミシュランタイヤ トラック・バス マーケティング部に配属。以降、英国ミシュランでリージョナルセールスマネージャーやフランス本社でITプロジェクトマネージャーを務め、2004年に日本ミシュランタイヤのPCLT事業部マーケティングマネージャーに就任するなど、「日本市場をよく知る人物」(ベルナール・デルマス代表取締役会長)として今回代表取締役社長に就任。

ベルナール・デルマス代表取締役会長

 会見では、まず11月1日付けで代表取締役社長から代表取締役会長に就任したベルナール・デルマス氏が挨拶を行い、「私の日本での在任期間は今年で延べ24年となり、これまで永きにわたり日本ミシュランタイヤの業務に携われたのも、ひとえに多くのお客様や業界関係者の方々にご指導いただきました賜物」と、これまでを振り返るとともに、今後は同社の事業運営を側面からサポートしていくとした。

 また、2014年に日本ミシュランタイヤが創設50年を迎えたことについても触れ、「高度経済成長が終わり、安定成長を迎えようとするその時代に日本ミシュランタイヤは日本で事業を本格化して法人化した。以降、さまざまな経済変化を経験して今日に至りますが、日本ミシュランタイヤの歴代社長を代表して申し上げれば『日本は世界でも有数の経済大国であるうえ、乗用車だけでなく2輪、トラック・バス、建設機械、航空機などあらゆるOEメーカーの本拠地でもあり、また世界的なタイヤメーカー数社の本拠地でもある』というタイヤ市場としての重要性を本社に訴え続け、OE、市販用、それぞれのお客様のニーズに応え続けてきた50年と言える。ミシュランもグループとして日本の重要性を十分理解し、主要研究開発センターの1つである太田サイトがここ日本に存在することがそれを物語っている。しかしながら、半世紀にわたりこの日本で事業を継続できたのも、皆様のご指導とお客様の弊社製品へのご支持があった証だと改めて認識している」と感謝の意を述べた。

 そして新社長のペリニオ氏については、「このたび日本ミシュランタイヤは新しいリーダーを迎える。日本のマーケットは成熟度を増し、世界的に見ても非常に先進的で興味深いマーケットとして捉えられている。言い換えれば今後経済が発展し、将来先進国になるであろう他国のマーケットにとって日本はロールモデルになると言える。その意味でも我々日本ミシュランタイヤが次世代のリーダーを迎えることは非常に意味がある」と述べるとともに、「彼(ペリニオ氏)のこれまでのビジネスにおけるキャリアはバラエティに富んでおり、実績についても輝かしいものがある。さらに日本での実務経験もあるということは、日本ミシュランタイヤにとって大きなアドバンテージ。そして何より“私よりずっと若い”」と述べ、挨拶を締めくくった。

今後の抱負について流暢な日本語で語ったポール・ペリニオ氏

 一方、新社長のペリニオ氏は1995年に日本ミシュランタイヤのトラック・バスタイヤ部門への配属からキャリアがスタートしたこと、今回で日本への赴任が3回目になることを紹介するとともに、「代表取締役社長に就任するにあたり、これまで以上に日本のお客様に選ばれ、愛されるタイヤとよりよいサービスを提供できる企業として業務に邁進していく所存」とコメント。

 また、日本市場については「世界的に見ても新車用、補修用とももっとも大きなタイヤ市場の1つ。製品やサービスに求められる要求レベルは高く、また常に革新性が求められる。日本市場でミシュランはチャレンジャーだが、これまで多くの日本のお客様や消費者の皆様にミシュランの製品やサービスに対し高い評価をいただき、ご支持いただいていることも事実」と、日本市場におけるミシュランの現状を紹介。

 これに加え、新車用タイヤについては「すべてのお客様に対し優れた製品とサービス体制を提供すべく尽力していく。ミシュランのグローバルネットワークと連動することで、日本ミシュランタイヤを起点として国内はもとより、海外仕様車の装着拡大も視野に入れる」と述べるとともに、補修用タイヤについては「ミシュランタイヤのユーザーの皆様に最良の満足をお届けすることを目指す。乗用車タイヤの『満足保証プログラム』のように、製品の価値を認知・体験いただけるサービスや、トラック・バスタイヤで1本のタイヤを3世代にわたって活用するミシュランの3Rのように、経済性の向上や環境負荷低減に貢献するような仕組みを今後も提供していく。そのためにもミシュランの製品とサービスを取り扱っていただく全国の販売店の皆様とよりコミュニケーションを深めさせていただきたいと考えている。色々なご意見を頂戴することは継続的に品質レベルを向上させ、お客様の要望に応えるうえで非常に重要だと認識している」とした。

 そして2015年シーズンのSUPER GTで優勝したこと、2016年からMoto GPのサプライヤーになることなどレース活動も同社にとって重要であるとし、「レースは最新の技術を試す研究・開発の場であり、そこで得られたものは市販用タイヤにフィードバックされる。これは『ミシュラン・トータル・パフォーマンス』の理念において、タイヤのすべての性能において高い水準を求めるミシュランの品質向上に対する活動の1つ」と述べるとともに、今後タイヤのみならずガイドブック事業やライセンス事業にも注力していくとコメントしている。

(編集部:小林 隆)