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独フォルクスワーゲン、排出ガス不正問題で調査報告を公表

燃料消費量とCO2に関しては「不正な変更はこれまで確認されず」

2015年12月10日(現地時間)

 独フォルクスワーゲンは12月10日(現地時間)、一連の排出ガス不正問題に関する調査報告を公表した。

 発表では、不正に関与している可能性がある9名の管理職を停職処分としたことを明らかにするとともに、「問題の出発点は米国でディーゼル車の大規模なプロモーションを展開する2005年から」とした。

 米国の基準をクリアするための予算と時間の関係から「車両が道路上にある場合、試験をされている場合に応じて、窒素酸化物の排出量を調整するソフトウェアを組み込むことにつながった」という。

 一方、燃料消費量と二酸化炭素(CO2)値に不正の疑義が持たれていた件に関する調査結果も、12月9日にドイツ連邦政府の調査委員会と連邦自動車交通局(KBA)に報告。

 内部調査における再測定の結果、一部の車種グレードに関して平均CO2値における数gの相違があることが判明したが、「不正な変更はこれまで確認されず」として、相違のある車種グレードに関して、クリスマスまでに関係当局の監督下において再測定を実施。通常の手続きに従って必要とされる測定値の修正を行なうとしている。

(編集部:椿山和雄)