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トヨタ、米国でテレマティクス自動車保険サービス会社「トヨタインシュランスマネジメントソリューションズUSA, LLC」設立

コネクティッドカーから集約された走行データを自動車保険に活用

2016年4月13日 発表

 トヨタ自動車は4月13日、あいおいニッセイ同和損害保険、トヨタファイナンシャルサービスとの3社で、共同出資会社「トヨタインシュランスマネジメントソリューションズUSA, LLC」(TIMS)を4月1日に設立したと発表した。このTFSに、あいおいニッセイ同和損害保険とトヨタファイナンシャルサービスはそれぞれの米国子会社を通じて、トヨタは1月に米国に設立した新会社「トヨタコネクティッドInc.」を通じて出資する。

 コネクティッドカーの普及拡大に伴い、コネクティッドカーから集約された走行データと金融、保険はこれまで以上に緊密である必要があり、3社によって共同設立されたTIMSはこれを具現化するものであるとする。

 TIMSはあいおいニッセイ同和損害保険のテレマティクス自動車保険、トヨタファイナンシャルサービスの金融、トヨタコネクティッドInc.が持つ最先端のデータ分析といったノウハウを集約し、よりユーザーの満足度が高い保険サービスの提供を目指す。カリフォルニア州南部にあるトヨタファイナンシャルサービスの米国拠点付近で、TIMSはトヨタのユーザー向けとなるテレマティクス自動車保険の開発支援を行ない、さらに販売店・ディストリビューターと一体となって、ユーザーにより満足してもらえる新たなサービスを提供するため貢献していく予定。この目標に向け、TIMSは保険分野でのビッグデータの分析とアルゴリズムの開発、マーケティングなどの活動も進めていく。

 また、TIMSは米国での展開を手始めとして、トヨタのグローバル事業と連動した展開も視野に入れているとしており、蓄積する保険データを活用してトヨタが人工知能やロボティクス分野の研究拠点として設立した「Toyota Research Institute, Inc.」との連携も行なっている予定。これらの活動により、TIMSはトヨタのビジョンである、安全・安心・便利なモビリティ社会の構築に保険面から貢献していくとしている。

(編集部:佐久間 秀)