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トヨタ、一般道での自動運転走行を目指した「Urban Teammate」搭載車をG7伊勢志摩サミットで公開

一般道における交差点での右左折や信号機認識、道路規制情報に従い走行することを念頭に開発

2016年5月26日 発表

レクサス「LS」ベースの新型自動運転実験車

 トヨタ自動車は5月26日、三重県伊勢志摩で開催されているG7サミットの会場で、一般道での自動運転走行を目指して開発中の新型自動運転実験車を公開した。

 同社は2015年10月に自動車専用道路での自動運転走行を可能にする「Highway Teammate」を発表しているが、今回公開された「Urban Teammate」は、「Highway Teammate」に続く自動運転システムの第2弾に位置付けられている。

「Urban Teammate」では、一般道の自動走行に必要となる歩行者、2輪車、障害物を検出するほか、交差点での右左折や信号機認識、道路規制情報に従い走行することを念頭に開発。そのため、センサーとしてGPSやカメラに加えて、周囲の距離画像計測機能を備えた豊田中央研究所と共同開発した高解像度レーザーレーダー「SPAD Lidar」を新たに搭載した。

 今後は、2015年12月に発表した市販車に搭載しているカメラやGPSを活用して、自動運転の走行に必要な高精度地図を自動的に生成する「地図自動生成システム」、人工知能(AI)などを追加搭載し、「Urban Teammate」を常に進化させることでより複雑な交通環境下で自動運転の実験を実施するとしている。

トヨタ「Urban Teammate」

(編集部:小林 隆)