お盆時期の渋滞対策で、平日に休日特別割引を拡大
8月6日、7日、13日、14日に上限1000円を適用。SA/PAでは大型車向け対策も

2009年6月30日発表


 国土交通省 道路局、日本高速道路保有・債務返済機構、NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)は6月30日、一部平日にETC休日特別割引を拡大するなどとしたお盆時期の渋滞対策を発表した。

 今回の発表によれば、ETC休日特別割引(地方部高速道路の通行料金上限1000円化)が適用された2009年5月のゴールデンウィーク(GW)期間中において、都市部の渋滞回数は減少したものの、地方部の渋滞回数が約2倍以上に増加したほか、新たな箇所での渋滞が全体の約3割を占める結果になったと言う。この結果を踏まえて、GW期間中に新たに渋滞が発生した箇所のサグ(下り坂から上り坂にさしかかる箇所)や上り坂、トンネルを中心に、LED標識や交通標識の設置、トンネル照度のアップといった渋滞抑制対策を施す。また、既存の渋滞箇所についてもGW期間中と同等以上の対策を行うとしている。

 ETC特別割引の拡大は、お盆時期の乗用車と物流車両の分散を図り、渋滞を抑制するために行うもの。物流車両が減少する8月13日~16日にかけて、乗用車のETC休日特別割引とバス割引を平日にも拡大して分散利用を促す。また、昨今では交通集中時期が前週に分散している傾向を踏まえて、8月6日~9日にもETC休日特別割引とバス割引を拡大する。これにあわせて、ETC休日特別割引の拡大期間の前後にあたる8月3日~5日、8月10日~12日、8月17日~18日に、物流事業者などを対象に終日通行料金を5割引きとして分散利用を促す。

 SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)などの休息施設では、物流・バス事業者からの意見を元に、大型車の駐車スペースの確保を中心に対策を実施。整備員による誘導強化や、ラバーコーンなどの設置によって、乗用車の大型車スペースへの駐車を抑制する。加えて、駐車スペースを重点的に確保する箇所を主要高速道路のSA/PAに設定し、事前に物流・バス事業者や利用者に通知するとしている。このほか、一般利用者からの意見を元に、仮設トイレや緊急時配布の携帯トイレの増強、渋滞予想区間の店舗の営業時間拡大、清掃員の増員などを行う。

 これらの渋滞対策によって、休日のみETC特別割引を適用した場合と比較して、渋滞発生回数のピークが約2割程度、期間全体の渋滞発生回数も同程度以下に緩和されると予測している。また、渋滞対策についての意見募集を6月30日~7月6日17時まで、特設Webサイトにて受け付けている。


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2009年 6月 30日