「イタシャ・オブ・ザ・イヤー2009」リポート
アニメ「らき☆すた」の聖地・鷲宮町で開催

イタシャ・オブ・ザ・イヤー2009は埼玉県の鷲宮町庁舎駐車場で開催

2009年7月18日開催



 7月18日、埼玉県北葛飾郡鷲宮町にある鷲宮町庁舎駐車場で「萌フェスIN鷲宮2009~あなたが痛いから~」が開催された。主催は鷲宮町商工会/青年部/女性部/幸手町商工会。

 鷲宮町はアニメ「らき☆すた」の舞台として知られている場所。その“聖地”で行われた萌フェスでは、萌えまたは鷲宮に関連した川柳・狂歌を読み上げる「第2回萌川柳&狂歌コンテスト」、萌えに関することを大声で叫ぶ「鷲宮の中心で萌を叫ぶ」、鷲宮町や幸手町にまつわるクイズに解答する「鷲宮&幸手○×クイズ」など、さまざまなイベントが開催された。

 今回、その一環としてアニメやゲームなどに関連するキャラクターのステッカーや塗装を施した、いわゆる“痛車”のナンバー1を決定する「イタシャ・オブ・ザ・イヤー2009」が開催された。

 イタシャ・オブ・ザ・イヤー2009に参加した車両は、事前に行われた予選(計63台がエントリー)を通過してきたもの。軽自動車からスポーツカーまで車両自体の種類に制限はないが、車高9cm以上の確保や触媒がなければならないなど、車検に通過する車であること、公序良俗に反してはならないという規則がある。また、車以外にも痛バイク、痛チャリでのエントリーも可能。

 最優秀車、要するにもっとも“痛い”車の決定方法は、事前に新聞に折り込まれた投票券つきのチラシか、会場で配られた投票券を使い、来場者による投票形式で決められる。

会場となった鷲宮町庁舎。実に立派な建物予選を通過した車両には「合格証」が事前に配られた来場者はフロントウインドウに置かれたエントリーナンバーを見て投票する
投票は係員がチラシから投票券を切って箱に入れていた投票した来場者のなかから抽選でディズニーリゾートのペアチケットなどが当たる大抽選会も行われた

 会場内には、「らき☆すた」にまつわる商品販売ブース、ラジコンカー体験コースなども設置され、賑やかなものになっていた。

お弁当を販売するブースも設置。投票券には痛車以外にお弁当の味や見た目を採点する「M(萌)級グルメコンテスト」の記入欄もあったアニメ「らき☆すた」のオフィシャルカーラップシートの販売も行われ、各種売り切れが続出痛車仕様のラジコンなども販売
ELプレートやLEDランプも購入できた簡易コースが設置され、ラジコンカーによるドリフト体験会も行われたタイヤセレクト鷲宮ブースで販売されていた「痛油」。エンジンオイルなのだが匂いつきで、左がアップルミントの香り(5W-40)で右が桃の香り(0W-30)。1リッターで2520円

 以下、エントリーした痛車34台をすべて掲載する。

エントリーNo1。ホンダ「シビック」
エントリーNo2。トヨタ「カローラフィールダー」
エントリーNo3。ホンダ「ストリーム」
エントリーNo4。日産「180SX」
エントリーNo5。マツダ「RX-8」
エントリーNo6。トヨタ「ファンカーゴ」
エントリーNo7。トヨタ「タウンエース」
エントリーNo8。トヨタ「ハイエースレジアス」
エントリーNo10。三菱「タウンボックス」
エントリーNo11。スズキ「Keiワークス」
エントリーNo12。スズキ「スイフトスポーツ」
エントリーNo13。三菱「トッポ」
エントリーNo14。アルファロメオ「スパイダー」
エントリーNo15。ホンダ「シビック」
エントリーNo16。ロータス「エリーゼ」
エントリーNo17。日産「モコ」
エントリーNo18。トヨタ「カルディナ」
エントリーNo19。トヨタ「ハイラックスサーフ」
エントリーNo20。日産「ステージア」
エントリーNo21。日産「プリメーラワゴン」
エントリーNo22。トヨタ「タウンエース ノア」
エントリーNo23。ホンダ「フィット」
エントリーNo24。ホンダ「フィット」
エントリーNo25。日産「マーチ」
エントリーNo26。日産「クリッパー」
エントリーNo28。スズキ「スイフトスポーツ」
エントリーNo29。スズキ「スイフトスポーツ」
エントリーNo30。三菱「ランサーエボリューションⅦ」
エントリーNo31。トヨタ「カローラレビン」
エントリーNo32。BMW「3シリーズ」
エントリーNo33。BMW「Z4」
エントリーNo34。スバル「R1」
エントリーNo35。ホンダ「That's」
エントリーNo38。トヨタ「パッソ」

優勝はエントリーNo10「タウンボックス」
 栄えある優勝は、エントリーNo10「タウンボックス」が獲得した。投票による結果なので、具体的な優勝理由などは伝えられなかったが、グラフィックスの配置のよさや、ホワイトボディーに映えるカラーリングが施されていたため、この車が選ばれたのだろう。優勝賞品としてトラスコの1万円商品券のほか、やはりらき☆すたの舞台の1つである、大酉茶屋の2階に車の写真パネルが展示される権利が与えられた。

 そのほか、2位に贈られる「グッドイタイン賞」はエントリーNo23(賞品はタイヤセレクト鷲宮の痛油2リッター)、「商工会長賞」はエントリーNo12(町内商工会員ガソリンスタンドで使用できるガソリン5000円分)、「超局長賞」はエントリーNo23(同3000円分。グッドイタイン賞とダブル受賞)、YMG1賞にエントリーNo3とNo17(らき☆すた公認カーラップシート)が受賞した。

 その他、「商工会員賞」としてCOCO壱番カレー賞はエントリーNo38、那須造園賞はエントリーNo15、高栄車輌賞はエントリーNo1に決まり、それぞれの企業ステッカーが受賞者に贈られた。

 それでは、改めて優勝車両であるタウンボックスを紹介したい。

優勝インタビューでは「優勝できると思っていなかったので正直びっくりしました」とコメント
鷲宮町商工会 事務局長 吉岡憲一氏

 萌フェスIN鷲宮2009を主催した鷲宮町商工会 事務局長 吉岡憲一氏は「らき☆すたの舞台の1つである鷲宮神社や大酉茶屋などに、県内外から多くの方が訪れてくれる。これに感謝の意を込めるとともに、町民の方々に痛車文化を紹介する意味で今回開催させていただいた。痛車オーナーの方々はマナーがよく、ゴミ拾いなどもしてくれるので本当に感謝しています」と述べていた。また、来年も痛車オーナー、町民が一体となったイベントを開催したいと抱負を語っていた。

(編集部:小林 隆)
2009年 7月 22日