ハイパーテトラピック

　ダンロップファルケンタイヤは、SUV/4WD用スタッドレスタイヤ「GRANDTREK SJ7」（グラントレックSJ7）を、9月1日から順次発売する。35サイズ用意され、価格はオープンプライス。

　2003年に発売されたGRANDTREK SJ6の後継モデル。SJ7では、多くのユーザーが重視する氷上での制動性能の向上が図られており、SJ6よりも12％向上した。

　従来から使われている大きな円柱状のガラス繊維「ビッググラスファイバー」に、より小さなスパイク状のガラス繊維「ハイパーテトラピック」を新たに加えて、“ひっかき効果”を増やすことで氷上制動性能を向上。さらに、乗用車用スタッドレスタイヤ「DSX-2」の「ガッチリ&しっかりゴム」と組み合わせることで、氷上のグリップとハンドリングを両立した。

氷上制動性能がSJ6より12％向上した

　また、「剛性コントロール剤」をゴムに配合して、ゴムの柔軟性を確保しつつブロック剛性を高め、手応えのあるハンドリングとした。

　センター部とミドル部、ショルダー部には、剛性の異なるトレッドパターン「トリプルフェイスパターン」を用いた。ミドル部の剛性を下げて排雪性を向上し、剛性の高いセンター部でハンドリングを向上、ショルダー部も剛性を上げて直進安定性を確保した。

　ブロックに細かい溝を刻むことで、ブロックを変形させて凍結路などでのグリップを得る「サイプ」には、ブロックの倒れこみを押さえ、接地面積を増大する「ミウラ折りサイプ」を採用した。

トリプルフェイスパターン

ミウラ折りサイプ（左）は、通常のサイプ（右）に比べ、ブロックの倒れ込みが少ないため、路面との設置面積が大きい