フェラーリ、「458イタリア」のインテリアなど公開
内外にF1イメージを満載

2009年8月27日(現地時間)



 伊Ferrariは8月27日(現地時間)、「458イタリア」の新たな写真とコクピットの詳細を公開した。実車は9月15日から開催されるフランクフルト・モーターショーで公開される。

 458イタリアはV型8気筒エンジンをミッドシップ搭載する2シータースポーツカー。4.5リッターの直噴エンジンが発生する425kWのパワーは、7速デュアルクラッチATで後輪のみに伝えられる。

 新しく公開された写真にはインテリアが含まれている。黒を基調としたレザー内装で、各種コントロールスイッチが付いたDシェイプのステアリングやシフト・パドル、タコメーターの左右にTFT液晶ディスプレイを配したインストゥルメントパネルなど、F1のイメージを存分に盛り込んだディテールを備える。

458イタリアのコクピットとインパネ。インパネはタコメーターの左右に液晶ディスプレイを持ち、左側が水温、電圧、残燃料、マネッティーノのモードなどの車両情報を、右側がカーナビ、オーディオ、Bluetooth対応ハンズフリーフォンなどのインフォテインメント情報を表示する

 ステアリングホイールにはF430同様に大きなエンジンスタートスイッチと、サスペンションやシフトスケジュールを5つのセッティングから選べる「マネッティーノ」スイッチが置かれるほか、新たにショックアブソーバー設定スイッチが追加された。また、ハイビーム、ウィンカー、ワイパー、ウォッシャーのコントロールはレバーではなく、やはりステアリングホイールに配置されたスイッチで行う。

 またインパネの左右、ステアリングホイールからすぐに手が届く位置にはサテライトポッドがあり、こちらにはタコメーター左右のディスプレイに対応した操作系が置かれる。右のポッドにはカーナビ、オーディオなどのインフォテインメント・コントロールとリアカメラなどの操作スイッチが、左のポッドにはオプションのクルーズコントロールと、オンボードコンピューター、さらに「ビークル・ダイナミクス・アシスタンス」(VDA)の操作系が置かれる。

 VDAはエンジンやギアボックス、タイヤ、ブレーキ、加速度などを監視し、車両の状態を「WARM-UP」「GO」「OVER」の3段階でドライバーに伝える仕組み。マネッティーノのモードが「レース」「CT(トラクションコントロール)off」「CST(スタビリティ&トラクションことロール)off」の時に有効になる。

458イタリアのエクステリアのディテールも公開された。フロント・ウィング風のグリルガーニッシュ、リア・デフューザーと車体中央から出されたエキゾーストパイプなど、こちらも現代のF1マシンの意匠を満載する

(編集部:田中真一郎)
2009年 8月 28日