スズキ、軽ワゴン「パレット」を一部改良
新開発CVTで燃費向上に成功。専用デザインの「パレットSW」も追加

新たに追加設定されたパレットSW。写真はTS

2009年9月17日発売
113万4000円~167万7900円



 スズキは、軽ワゴン「パレット」の一部改良を行い、新たに専用デザインの「パレットSW」を追加して9月17日から発売した。価格は113万4000円~167万7900円。

 今回の一部改良では、「L」「X」に市販車で世界初となる、前進2段の変速機構とベルト式CVTを組み合わせた副変速機構付CVTを搭載。従来のCVTに副変速機構を新たに設け、変速比幅を4.006~0.550に拡大したことで、低速時の加速性と高速走行時の燃費を向上させたと言う。これにより10・15モード燃費は2WD(FF)で21.5km/L、4WDで21.0km/L。CVT搭載車のエコカー減税率は50%。

 エンジンでは、シリンダーヘッドやインテークマニホールドなどの変更により、低速トルクの向上に成功。また、CVT搭載車は電子制御スロットルを備え、レスポンスも高められた。

 そのほか、4.3インチ液晶モニターを搭載するバックモニター付きCDプレーヤーを、バックアイカメラとセットでオプション設定とした。別売りのケーブルを用いれば、iPodやUSBオーディオ機器との接続もできる。

 ボディーカラーは新たにアクアベールブルーパールメタリックとブルームピンクメタリックを追加し、全6色を用意する。

パレット Gパレット X
バックモニター付きCDプレーヤーをオプション設定バックアイカメラはバックモニター付きCDプレーヤーとセット

新たにパレットSWを設定
 新たに追加設定されたパレットSWは、主に内外装を専用デザインとしているモデル。フロントエアロバンパーやスケルトン構造のフロントグリル、スモークタイプのリアコンビネーションランプに加え、専用デザインのディスチャージヘッドランプや14インチアルミホイールを装備することで、シャープで力強い印象のエクステリアデザインとしている。

 インテリアでは精悍な印象のブラック&ダークグレーインテリアを採用し、シフトノブボタン、インサイドドアハンドル、エアコンルーバーノブにクロームメッキ加飾を施した。

 また、TSのみに搭載されるターボエンジンの最高出力は47kW(64PS)/6000rpm、最大トルクは95Nm(9.7kgm)/3000rpm。

写真は左と中央がTS、右はXS
GSのインパネTSのインパネTSの室内。後席は両側ともスライドドアを装備する
後席を倒せば大きめな荷物も十分に積載でき、助手席まで倒せば長尺物も積めるアームレストは小物類などが入れられる
 
モデルグレードエンジン変速機駆動方式価格
パレットG直列3気筒 DOHC 660ccエンジン4速AT2WD(FF)

113万4000円

4WD

125万2650円

LCVT2WD(FF)

120万7500円

4WD

132万6150円

X2WD(FF)

127万500円

4WD

138万9150円

パレットSWGS4速AT2WD(FF)

135万4500円

4WD

147万3150円

XSCVT2WD(FF)

142万8000円

4WD

154万6650円

TS直列3気筒 DOHC660ccターボエンジン2WD(FF)

155万9250円

4WD

167万7900円

(編集部:小林 隆)
2009年 9月 17日