本田技研工業は12月17日、軽商用車「アクティ・トラック」を10年ぶりにフルモデルチェンジし、発売を開始した。価格は76万6500円～112万8750円。パワフルシリーズ（ダンプ／リフター）、フレッシュデリバリーシリーズ（冷凍／保冷／ドライ）などの特装車は2010年1月21日に発売予定で、価格は112万3500円～199万2900円。

　アクティ・トラックは基本的なパッケージレイアウトを見直し、広いキャビン空間や、軽トラッククラストップの最小回転半径3.6mを実現するなど、使い勝手を向上した。

　エンジンは直列3気筒SOHC 660ccで、10・15モード燃費を4WD車（5速MT）で17.6km/Lとしたことにより、環境対応車普及促進対策費補助金（エコカー補助金）に対応した。

　エンジンの搭載位置はミッドシップエンジン。2WDではリアドライブ方式を採用し、空荷時でもリアの駆動軸に荷重がかかることで、安定感のある走りを実現している。さらにショートホイールベース化による前後重量配分の変化に対応した、専用セッティングのサスペンションを採用することで、積載荷物の量や重さで荷重バランスが変化しても、高い走行安定性を確保すると言う。また、最低地上高は185mmを確保し、急勾配の段差でも地面との接触をしにくくしている。

　耐久信頼性においては、フロント部位やドアパネルなどに、サビに強い亜鉛メッキ鋼板の適用範囲を拡大。さらに主要なつなぎ目に防錆ワックスを塗布するなど、防錆性能を向上させている。防錆保証期間については全タイプを対象に、ボディー外板表面サビに対して3年、ボディー外板穴あきサビに対して5年の保証としており、軽トラックとしては最長の防錆保証期間を誇るとしている。

　室内はフロントピラーを前方に移動し、室内空間を大幅に拡大したと言う。さらにホイールベースを従来モデルより520mm短くするとともに、ホイールハウスをシート下に配置し、ペダル操作がしやすいよう足下の空間を拡大。また、メーターの文字や各種スイッチ類を大きくすることで、操作性能も向上した。

アクティ・トラックSDX（4WD）		アクティ・トラックATTACK（4WD）
アクティ・トラックSTD（2WD）	最低地上高185mmを確保し、急勾配の段差でも地面との接触をしにくくしている	最小回転半径3.6m
アクティ・トラックSDX（4WD・5速MT）	アクティ・トラックTOWN（2WD・3速AT）	アクティ・トラックATTACK（4WD・5速MT）
アクティ・トラックSDX（4WD・5速MT）	アクティ・トラックTOWN（2WD・3速AT）	みち板引っ掛け式リアゲート
アクティ・トラック大型鳥居（4WD）	アクティ・トラック清掃（4WD）	アクティ・トラックリフターW（4WD）
アクティ・トラック冷凍（R型、4WD）	アクティ・トラック保冷（5型、4WD）	アクティ・トラックドライ（T型、4WD）

■ベース車

■特装車（パワフルシリーズ、フレッシュデリバリーシリーズ）