米国ホンダ、家庭用次世代ソーラー水素ステーションの実証実験開始
燃料電池電気自動車ユーザーを視野に

家庭用次世代ソーラー水素ステーションと、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」

2010年1月27日発表(現地時間)



 本田技研工業の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは1月27日(現地時間)、研究開発子会社のホンダR&Dアメリカズ ロスアンゼルスセンターで、家庭用次世代ソーラー水素ステーションの実証実験を開始したと発表した。

 ソーラー水素ステーションは、水素を燃料として使用する燃料電池電気自動車向けに水素を製造するもの。太陽電池と商用電源を使い、水を電気分解することで、水素を作り出す。

 従来のソーラー水素ステーションでは、高圧水素の製造に水電解装置と水素圧縮コンプレッサーを使用していたが、次世代タイプでは、同社独自の技術である高圧水電解システムを使い、コンプレッサーを不要としている。これにより、小型、低騒音、低コスト化を実現し、家庭用の水素製造システムとしての可能性を広げたとしている。

 また、水素製造システムの効率も25%向上したとし、8時間で0.5kgの水素を供給する。これは、同社の燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」が30マイル(約50km)走行できる量。

家庭用次世代ソーラー水素ステーション

(編集部:谷川 潔)
2010年 1月 28日