ホンダ、運転席用SRSエアバッグに関するリコール
全世界で43万7763台、国内は4042台

2010年2月10日発表



 本田技研工業は2月10日、2001年から2002年に製造された一部の車両に搭載されている運転席用SRSエアバッグの不具合に関する市場措置を行うことを決定し、北米や日本などでリコールの届出を行った。対象台数は、全世界43万7763台。

 リコール内容は、運転席用SRSエアバッグに装着されたインフレータ(膨張装置)内のガス発生剤に不適切なものがあるため、万が一の事故などによりエアバッグが展開した場合、インフレータ内圧の急激な上昇で容器が破損して構成部品が飛散し、乗員が負傷する可能性があるというもの。

 同様の事象におけるリコールは北米で2度(計51万2823台)、日本で1度(計1532台)行っているが、追跡調査した結果、特定のガス発生剤成型設備において加圧力管理が不十分であったことが原因と判明したと言う。今回のリコールはこの追跡調査結果に基づくもので、国内では「インスパイア」「セイバー」「ラグレイト」の3車種4042台(そのほか補修用部品として21個)がリコールされ、運転席用SRSエアバッグのインフレーターが良品に交換される。

 国内のリコール対象モデルの内訳は以下のとおり。

車名型式通称名対象車の製作期間台数
ホンダ オブ アメリカLA-UA4インスパイア
セイバー
UA4-1300370~UA4-1301576
2001年5月7日~7月24日
931台
UA4-1400001~UA4-1402217
2001年7月30日~2002年2月21日
1358台
UA4-1500058~UA4-1501242
2002年3月22日~2002年8月8日
55台
LA-UA5UA5-1300626~UA5-1302555
2001年5月17日~2002年2月12日
1202台
UA5-1400144
2002年5月9日
1台
ホンダ カナダLA-RL1ラグレイトRL1-1300014~RL1-1301949
 2001年10月22日~2002年6月28日
495台
補修部品として2001年11月26日から
2009年7月21日の期間に販売され、交換された車両
21台

(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 10日