「第34回 地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2010」が開幕
「平成21年度 省エネルギー月間表彰式」も開催

第34回 地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2010

2010年2月10日~12日開催
入場無料



 省エネルギーセンター(ECCJ)は2月10日、東京ビッグサイトで「第34回 地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2010」を開幕した。12日まで開催し、入場は無料。また開幕日には経済産業省 資源エネルギー庁とともに行っている省エネ大賞をはじめとした「平成21年度 省エネルギー月間表彰式」を開催した。

 省エネルギー月間表彰式は、省エネルギー月間である2月に、省エネルギーへの功績優れたものを表彰するというもの。省エネ大賞(機器・システム部門)の自動車関連では、トヨタ自動車の「プリウス」が経済産業大臣賞に、日産自動車の「ECOモード機能+ナビ協調変速機能」が資源エネルギー長官賞に選ばれたが、トヨタ自動車は昨日の同車ブレーキのリコールを受け、受賞を辞退した。また、太陽工業と東芝ホームアプライアンス、西川リビングが、大型トラックアイドリングストップ支援用コンパクト冷房システム「エアースタイル」で省エネルギーセンター会長賞を受賞した。

平成21年度 省エネルギー月間表彰式経済産業大臣政務官 近藤洋介氏が出席し、祝辞を述べた資源エネルギー庁長官賞を受賞した日産自動車
省エネルギーセンター会長賞を受賞した太陽工業(左)、東芝ホームアプライアンス(中)、西川リビング(右)

 自動車関連以外でも家電製品や省エネ活動が表彰されたが、これら受賞製品や技術は、ENEX2010の会場に設けられた資源エネルギー庁のブース内で、その製品や技術展示が行われた。また、このほかにもENEX2010では、多くの省エネに繋がる技術や製品の紹介が行われていた。その中でもクルマに関する技術展示を紹介していく。

資源エネルギー庁のブースでは省エネ大賞を受賞した日産の「ECOモード機能+ナビ協調変速機能」の技術説明などが行われていた日産の隣にはブリヂストンが省エネ大賞を受賞した電子ペーパーが展示されていた。自発光しないので消費電力が小さいと言う
NEDOのブースの一角に展示された慶應義塾大学のインホイールモーター搭載スイフト。後輪が飛び出しているのは中にモーターが入っているためエンジンルームにはバッテリーが搭載されるインテリア。シフトレバーがなくなっている
インホイールモーター。1つで85PSを発生し、重さは50kg。モーターを4輪に分散すれば、さらに小型化はできると言うサスペンションまわりはアームやサブフレームから作り替えられる一般的な中心の軸が回転するインターローター式ではなく、外側が回るアウターローター式により伝達ロスを軽減し、効率をアップする
昭和飛行機工業は、非接触の給電システムを展示バスの模型。下のコイルに近づけるだけで、接触しなくても給電可能で、後輪が動き出すコースにコイルを仕込むことで、電池がなくても走り続けるミニ四駆。将来的に道路にコイルを仕込むことで、走りながらの充電できるようにする
3Mの自動車用ウィンドーフィルム。紫外線・赤外線を防ぎ、空調の効率も上がる。透明度が高いので、フロントウィンドーなどにも使えるのが特徴真ん中の線より右側がフィルムを貼ったところ。透明度の高さが分かる3MのLEDモジュール「Light By Wire」。フラットケーブルにLEDを仕込んだもので、防水・防塵・耐衝撃性が高く、北米では自動車の荷台用などで使われていると言う。国内でも年内に発売する予定
エコドライブコーナーでは、エコドライブを指南するショーや、実際に体験できるエコドライブシミュレーター(写真右)などを展示ダンロップ(住友ゴム工業)のブースでは、同社のエコタイヤENASAVEシリーズを展示
日本テクノの電動バイクEXOXYZA(エコシーザ)モーターはホイール内に組み込まれる。出力は500Wで、通常の原付程度とのこと普通のスクーターのメットインの部分にバッテリーが搭載される。8時間の充電で約60km走行できる

【お詫びと訂正】記事初出時、太陽工業の社名を誤って記載しておりました。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びを申し上げるとともに、訂正させていただきます。

(瀬戸 学)
2010年 2月 10日