Audi、エントリーコンパクト「A1」発表

A1

2010年2月10日発表



 Audiは2月10日、同社ラインアップの最小モデルとなるエントリーコンパクト「A1」を発表した。

 ボディーは3ドアのみでボディーサイズは、3950×1740×1420mm(全長×全幅×全高)。2010年夏に発売され、価格は1万6000ユーロから。

 デザインも最近のアウディの流れをくみ、グリルはシングルフレームグリル、ヘッドライトはキセノンヘッドライトにLEDを配するもので、3次曲面を描くリアランプクラスターにもLEDが使用される。また、ボディーには高剛性な鋼板が使用され、ボディー単体での重量は221kg。空力にも配慮しており、Cd値(空気抵抗係数)は0.32を実現している。

A1のエクステリア

 搭載されるエンジンはダウンサイジングコンセプトに基づき、すべてが直列4気筒直噴ターボエンジン。2種のガソリンエンジンと、2種のディーゼルエンジンが用意される。組み合わされるトランスミッションに違いはあるものの、駆動方式はいずれも2WD(FF)となっている。

 エントリーレベルのガソリンエンジンである1.2リッターの1.2TFSI(最高出力63kW[86HP]、最大トルク160Nm)では、5速MTと組み合わされ、0-100km/h加速が12.1秒、最高速が179km/h。100km走行するのに必要な燃料は5.1Lで、CO2排出量は1kmあたり119g。

 1.4リッターガソリンエンジンの1.4TFSI(最高出力90kW[122HP]、最大トルク200Nm)では、デュアルクラッチトランスミッションの7速Sトロニックで0-100km/h加速が9.1秒、最高速は200km/hに達する。6速MTもあり、こちらの0-100km/h加速は9.2秒となっている。

 1.6リッターディーゼルエンジンの1.6TDIは、2種類のバージョンが用意され、高出力版では最高出力77kW(105HP)、最大トルク250Nmを発揮。環境性能を重視した1.6TDIでは、最高出力66kW(90HP)、最大トルク230Nmとなる。いずれも5速MTが用意され、0-100km/h加速はそれぞれ10.8秒と12.2秒。環境性能重視の1.6TDIでは、100km走行するのに必要な燃料は3.8Lで、1kmあたりのCO2排出量は99gを実現した。

 この4種類のエンジンにすべてに、アイドリングストップシステムが組み合わされている。

A1のインテリア

(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 10日