首都高、広域道路情報をDSRCサービス(スポット通信サービス)で常時提供
高速道路の経路比較が容易に。DSRC路側機も13カ所新設

高速道路の経路比較が容易になる図形情報

2010年2月24日発表



 首都高速道路は2月24日、DSRC路側機を用いたDSRCサービス(スポット通信サービス)の拡充を行うと発表した。

 首都高は、国土交通省と協力してITS(高度道路交通システム)を用いたスマートウェイの展開を行っており、現時点で4号新宿線、5号池袋線、都心環状線(C1)の19カ所で、DSRC(スポット通信)を活用した、より高度な道路交通情報や安全運転支援情報等を提供している。このサービスを受けるには、次世代型のETC車載器などのITS車載器が必要で、すでに一部の新車で搭載されているほか、HDDカーナビと連動する機器が発売されている。

 今回の発表では、2月26日にDSRC情報を提供する路側機を、3号渋谷線、4号新宿線、5号池袋線に新たに13カ所設置。計32カ所でのサービスを行うほか、2010年度内に計110カ所設置すると言う。

DSRC路側機の設置個所

 また、3月28日の大橋JCT(ジャンクション)の開通などで、遠方に行く際の高速道路経路選択手段が増えることから、3月下旬より高速道路の広域情報を図形で常時提供していく。たとえば、都心環状線(C1)から名古屋方面の小牧JCTに行く場合、3号渋谷線を利用して東名高速で行く、4号新宿線を利用して中央自動車道で行くという2つのルート選択ができるが、小牧JCTまでの到着時間を知らせてくれ、経路の途中に事故などがある際は、アナウンスでの警告も行う。これにより、経路比較が容易になり、対応カーナビであれば、それらの情報を取り込んだ形でルート案内を行う。

(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 24日