ポルシェ、新型「カイエン」をジュネーブショーで公開
ハイブリッドモデルの「カイエンS ハイブリッド」もラインアップ

新型カイエン

2010年3月5日予約受付開始
748万円~1538万円



 ポルシェ ジャパンは、スイスで開催される「第80回 ジュネーブ国際自動車ショー(80th International Motor Show)」(プレスデー:3月2日、3日、一般公開日:3月4日~14日)でワールドプレミアとなるSUV、新型「カイエン」の予約受付を3月5日より開始する。予約を受け付けるのは、「カイエン」「カイエンS」「カイエン ターボ」の3モデルで、同じく世界初公開となる「カイエンS ハイブリッド」については未定。

 モデルと価格一覧などは下記のとおり。

モデルエンジン
(最高出力、最大トルク)
変速機駆動方式燃費
(本国仕様、L/100km)
ステアリング位置価格
カイエンV型6気筒3.6リッター
(220kW[300PS]/6300rpm、
400Nm/3000rpm)
6速MT4WD11.2748万円
8速AT9.9795万円
カイエンSV型8気筒 4.8リッター
(294kW[400PS]/6500rpm、
500Nm/3500rpm)
10.5左/右1030万円
カイエン ターボV型8気筒 4.8リッターターボ
(368kW[500PS]/6000rpm、
700Nm/2250-4500rpm)
11.5左/右1538万円
カイエン ターボ
カイエンS ハイブリッドとハイブリットシステム図
インテリア

 新型カイエンでは、すべてのモデルで燃費が改善されており、先代モデルと比較して最大23%向上していると言う。これは、ワイドレシオ化された8速ATのティプトロニックS、オートスタート/ストップ機構、エネルギー回生システム、可変エンジンカットオフなどの機能が貢献しており、インテリジェント軽量構造を採用したことで、高効率でハイパフォーマンスを実現したとする。

 ボディーサイズは、4846×1939×1702~1705mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2895mm。全長で48mm長くなり、ホイールベースも40mm延長された結果、室内空間も拡大し、多様な使いやすさを向上していると言う。

 カイエンS ハイブリッドでは、最高出力245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルク440Nm/3000-5250rpmのV型6気筒スーパーチャージャー付きエンジンに、34kWのモーターを組み合わせ、システム出力で279kW(380PS)を実現。エンジンとモーターは、セパレータークラッチにより接続され、エンジンのみでの走行も、またモーターのみでの走行もできる。

 モーターのみでの走行は、数kmであれば60km/hまで可能。156km/hまでの速度域でアクセルをOFFにするとエンジンを駆動系から切り離す「セーリングモード」では、エンジンフリクションやエンジンブレーキの影響がなくなることから、大幅な燃費の向上を図れるとする。

 燃費性能は本国仕様で、8.2L/100km、CO2排出量は193g/km。このCO2排出量は、ポルシェの全ラインアップ中で最も低い数値になると言う。

(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 25日