英ロータス、「エヴォーラ 414E ハイブリッド」をジュネーブショーで公開
プラグインのシリーズハイブリッド車、後2輪を独立した2つのモーターで駆動

エヴォーラ 414E ハイブリッドのエンジンルーム。シリーズハイブリッド方式を採るためエンジンは発電に使われる

2010年2月24日発表(現地時間)



 英ロータスは2月24日(現地時間)、「エヴォーラ 414E ハイブリッド」をスイスで開催される「第80回 ジュネーブ国際自動車ショー(80th International Motor Show)」(プレスデー:3月2日、3日、一般公開日:3月4日~14日)で公開する。

 エヴォーラ 414E ハイブリッドは、エヴォーラのプラットフォームを用いたプラグインハイブリッド車で、後2輪をそれぞれ独立したモーターのみで駆動するのが最大の特徴。それぞれのモーターの出力は152kW(207PS)で、このモーターを2つ用いる(207×2=414)ことから414Eのネーミングが付けられている。この2つのモーターによる動力性能は、0-60mph(0-97km/h)加速で4秒を切るとし、独立したモーターを使って車両のスタビリティコントロールも行われる。

 発電に用いられるエンジンは、ミッドシップマウントされた直列3気筒1.2リッターのガソリンエンジン。このエンジンで、リチウムポリマーバッテリーに充電できるほか、リアのナンバープレート部にあるコンセントを使って、家庭用電源からの充電も行える。エンジンによる発電も用いた航続距離は483km。

 モーターは1速のギアしか持たないものの、7速のシミュレーションモードを持ち、パドルシフトによって変速をシミュレートする。そのほか、Harman Internationalとの共同開発による「HALOsonic Internal and External Electronic Sound Synthesis」を搭載。これは、V型6気筒エンジンやV型12気筒などのエンジン音をシミュレートできる音響技術で、車内のほか車外へも音を発生。静かさが問題となるハイブリッド車だが、あえてエンジン音を発することで、歩行者への安全性に寄与するとしている。

(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 26日