カレコ・カーシェアリングクラブ、千代田区のi-MiEVをカーシェアリングで提供
3月26日、27日に千代田区役所で説明会を開催

千代田区役所で行われた説明会の模様

2010年3月26日、27日開催



 カレコ・カーシェアリングクラブ(カーシェアリング・ジャパン)は3月26日、千代田区が所有する電気自動車の三菱「i-MiEV」を、カーシェアリングの車両として貸し出すサービスについて事前説明会を行った。

千代田区環境安全部の鈴木美奈子さん

 説明会は千代田区役所で行われ、冒頭では千代田区環境安全部の鈴木美奈子さんが今回の車両提供の経緯について説明した。これは、千代田区が古くなった車両の代替えとして導入した電気自動車のi-MiEVに対し、区民からの乗ってみたいという声がきっかけになったと言い、区役所の業務時間外に区民に利用してもらうことを実現したもの。千代田区役所のはす向かいにある、旧区役所に駐車スペースと充電器を用意し、区役所の業務時間外である平日の18時~翌8時と土日祝日の終日、カーシェアリング車両として提供する。

 実際にカーシェアリング業務を行うのは、民営企業のカレコ・カーシェアリングクラブ。カレコ・カーシェアリングクラブでは、千代田区のi-MiEVを、同社の他のカーシェアリング用車両と同様に扱うため、千代田区民であっても、利用にはカレコ・カーシェアリングクラブに入会する必要がある。ただし千代田区の区民と、商業・法人登録がある事業者は、入会金(通常4980円)が無料となり、千代田区のi-MiEV以外の車両も利用することが可能になる。同様に千代田区民でなくても、会員であれば千代田区のi-MiEVを使うことが可能。

 説明会では、主にカーシェアリングの使い方について説明が行われた。また、i-MiEVが電気自動車ということで、充電器の使い方についても説明が行われた。通常の保管場所にある充電器は200Vのタイプのため、コネクターも小さく扱いやすいが、最大7時間と充電に時間がかかる。そのため利用者は、返却後に充電コネクターを接続し、充電をしたまま放置していくことになる。

カレコ・カーシェアリングクラブのスタッフから、資料や映像を使って、カーシェアリングの使い方や電気自動車の充電方法などが説明された
千代田区のi-MiEVは千代田区役所本庁舎のはす向かいにある、旧千代田区役所に置かれる電気自動車であることが分かりやすくカラーリングされた千代田区のi-MiEV駐車スペースの奥に充電器がある
この充電器は200Vタイプのため、急速充電はできない充電器はダイヤル式のロックがされており、利用者には事前に暗証番号が伝えられる暗証番号をそろえてダイヤルを回し、ボタンを押すとカバーが開く
給電ノズルはコンパクトで軽量なため、女性にも扱いやすい給電ノズルを接続すれば自動で充電がスタートする。ノズルを外す前には停止ボタンを押す

 また、千代田区役所の地下1階には急速充電器もあり、こちらでは最長15分程度で満充電にすることが可能。ただし夜間は入ることができないため、土日の日中のみしか利用することができないが、ほかにも急速充電器を設置している場所はあるため、それらを利用することも可能だ。

区役所本庁舎の地下には急速充電器が置かれ、千代田区のi-MiEVは無料で利用することができる急速充電器は最長15分ほどで満充電が可能200Vタイプと比べると給電ノズルが大きく重量もある

 カーシェアリングの利用料金は、月額基本料のほかに、車種やエリアによって価格が変わるが30分単位での時間料金と、走った距離1kmごとの距離料金が加算される。通常電気自動車の場合、30分の時間料金は700円となるが、千代田区のi-MiEVは400円/30分となり、距離料金は7円/km。月額基本料はバリュープランとライトプランの2つがあり、それぞれ2980円と980円になる。バリュープランのほうが時間料金が安くなるため目安として月に5~7時間以上利用する場合は、バリュープランがオススメとのこと。ただし、千代田区のi-MiEVに関しては、どちらのプランでも時間料金は共通になる。

 なお、千代田区内で配布したチラシ(説明会会場でも配布)があれば、先着30名に限り、入会から3カ月間月額基本料が無料になるキャンペーンも行っている。説明会は明日3月27日にも開催されるので、興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。時間は11時からと13時からの2回。千代田区役所本庁舎4階会議室で行われる。

(瀬戸 学)
2010年 3月 26日