青山フィアットカフェで「FIAT 500C by Diesel」発表会
Dieselの創始者が出席

FIAT 500C by Dieselの前でカメラに向けてポーズをとるDiesel社長のレンツォ・ロッソ氏

2010年4月12日開催



 フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは4月12日、フィアット「500C by Diesel」を発表会を東京 青山の「フィアット カフェ」で開催した。世界に先駆けて日本で発表会が行われ、コラボレーションのパートナーであるカジュアルブランド「Diesel(ディーゼル)」のレンツォ・ロッソ社長がゲストとして登場した。

 Dieselとのコラボレーションモデルは、フィアット500のサルーンモデルをベースとした「フィアット500 by Diesel」を2009年に発売。第2弾となる今回はベースをカブリオレモデルとして再びコラボレーションモデルとして登場した。

 会場には、2色用意される専用ボディカラーのうち「ディーゼル・グリーン」のバージョンを展示した。右ハンドルモデルでトランスミッションは「ディアロジック」を装備するなど、まさに日本国内仕様となって展示された。

 また、もう1色の「ミッドナイトインディゴ・ブルー」については展示されなかったが、販売開始の7月までには国内にも現物が到着する予定という。販売台数は2色合わせて100台。販売開始は7月中旬予定で、それと前後してデリバリーが始まるという。

FIAT 500C by Diesel、カラーは「ディーゼル・グリーン」
ミラーやモール、ドアハンドルなどはDieselの特別仕様であるチタンマット仕上げ
リアのモヒカンロゴ入りの専用バッヂ専用バンパーモールには球状のデザインが施される1950年代のリアエンジンのフィアット500にあったエアインテークを模したデザイン
ソフトトップのルーフ部分を開けたところフィアットのエンブレムの左側のスリットは、やはり1950年代の500の冷却グリルをモしたものリアウインドウまで開くこともできる
ホイールは専用デザインの16インチアロイホイール。センターキャップにモヒカンロゴが入る
室内は黄色のステッチの入る専用シート。Dieselロゴやジーンズのポケットをイメージしたバッヂが付く
専用キックプレートエンジンは1.2リッター。アイドリングストップ機構付きプロジェクタータイプのバイキセノンヘッドライトを新装備。他のFIAT 500にも装備を広げると言う

いつまでも残るシンボルとなるようにコラボ
 Dieselのロッソ社長は、フィアットとのコラボレーションを行ったことについて「FIAT 500はただのクルマではなく、アイコンであり、2つのブランドがいつまでも残るシンボルになるようにコラボレーションした」と語る。

 「コラボレーションしましょう、ロゴだけ使おう、ではコラボレーションにはならない」と言うロッソ社長。500 by Dieselはフィアットのスタイリングと一緒に「深く、深く、エッセンスまで混ぜて」作り上げたものだとしている。

 今回のコラボレーションの中では、たくさんアイデアも出てきたが、実際の生産には反映されなかったアイデアもあるという。それでも、想像力を働かせ、とてもユニークなものになったと評価した。

 特に、専用色である2つのカラーについては「ディーゼル・グリーン」は作るときに“シークレットな色”のミックスをしながら作った色とし、これからお披露目となる「ミッドナイトブルー」については「デニムの色に近くするために、すごくたくさんの色をミックスしてアンビリーバブルな色になっている」と自信を見せた。

 また、レンツォ・ロッソ氏はフィアット500に対しては「アストンマーティンでドライブしても私のことを見てくれないが、フィアット500で走るとすごくモテる。だから、モテる目的で乗ることもおすすめ」と冗談交じりで述べ、500にまつわるエピソードとして、イタリアの首相のもとに呼ばれたときも、他の招待者が運転手付きのリムジンで集まる中、やはりファッションブランドである「イタリア インディペンデント」のラポ・エルカーン社長と2人で500を運転して乗り付け、周囲を驚かせて注目を浴びたことを話し、会場を沸かせた。

FIAT 500C by Dieselに乗って、がっちりと握手するDieselのレンツォ・ロッソ社長とイタリア インディペンデントのラポ・エルカーン社長
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンのポンタス ヘグストロム社長日本担当のカントリーマネージャーのティツアナ・アランプレセ氏左からプロダクトマネージャーのアンドレア・カラットリ氏、フィアット グループ オートモービルズ ジャパンのポンタス ヘグストロム社長、日本担当のカントリーマネージャーのティツアナ・アランプレセ氏、Diesel社長のレンツォ・ロッソ氏

500Cはセールスに貢献してくれるクルマ
 発表会では、フィアット グループ オートモービルズ ジャパンのポンタス ヘグストロム社長や、日本担当のカントリーマネージャーのティツアナ・アランプレセ氏が登壇。

 ヘグストロム社長はベースとなった「500C」について「セールスに貢献してくれるクルマ」と紹介。その結果、フィアット車全体の直近の状況として、今年の第1四半期は、昨年の同時期と比べて29%増というプラス傾向を維持、600台の販売記録を作ったという。

 また、アランプレセ氏は今回のコラボレーションについて「Dieselのお客様がフィアットに注目してくれた。コラボレーションがファッション業界においてもフィアットを広めてくれた」と評価した。

(正田拓也)
2010年 4月 13日