SUPER GT第3戦でGoogleカーが富士スピードウェイを走行
Googleストリートビュー用にコースを撮影

富士スピードウェイを走行するGoogleカー

2010年5月2日



 5月2日に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催されたSUPER GT第3戦「FUJI GT400km RACE」。決勝レース直前のメインストレート上にSUPER GTマシンが並ぶ中、1台の先代「プリウス」が本コースを周回していた。

 周回していたプリウスは、「Googleカー」の通称で知られる「Googleストリートビュー」用撮影車。Googleストリートビューは、ある地点からの風景を知ることができるサービスで、GoogleのWeb地図サービス「Googleマップ」の中で提供されている。このGoogleストリートビューでは、風景データ制作用に360度全周データを撮影する必要があり、Googleカーでは、そのための機材をルーフ上に載せている。

 その特異な外観から、GoogleマップでGoogleストリートビューのサービスが始まった当初は、Googleカーの目撃情報がネット上で大きな話題となっていた。

富士スピードウェイの本コース上を走るGoogleカー。決勝直前のグリッドウォーク中に走行していた

 外見はルーフ上にさまざまな機材が積まれているのを除けば、市販されていたプリウスと変わることはない。ルーフ上に積まれた機材は、8方向を同時に撮影するための8台のカメラ、前方向と左右方向の距離を測定するための3台のレーダーで、いずれもスーリーのルーフキャリアに載せられていた。

ルーフ上に積まれる機材が目を引くGoogleカー
Googleカーのリアドアに貼られていたGoogleマップのステッカールーフ上の機材。一番上には8方向を撮影するカメラがあり、その下に前方向の距離を計測するレーダーがあるカメラの下にある前方レーダーは、その形状から水平方向の電波で計測を行い、ルーフキャリアの左右に付けられた側方レーダーは垂直方向の電波で計測を行っているように見える
横から見たルーフ上の機材斜め後ろから見た機材カメラ部の下にあるユニットにさまざまな配線が集約されていた
側方レーダールーフキャリア基部。手前に見るのは位置を計測するためのGPSアンテナ

 Googleカーが今回富士スピードウェイの本コースを走行したのは、Googleストリートビューにコース写真を掲載するため。グーグルのスタッフに確認したところ、「秋ぐらいの掲載を予定しています」とのこと。秋に富士で開催されるSUPER GT第7戦には、本コース上からの風景をGoogleストリートビューで楽しめるようになっているかもしれない。

(編集部:谷川 潔)
2010年 5月 6日