オリックス自動車、「STACIA PiTaPa」カードをカーシェアリング車の「鍵」に
鉄道・バスなどの交通乗車とカーシェアリングを1枚のカードで利用可能

2010年6月1日開始



 オリックス自動車は阪急阪神カードと業務提携し、交通系ICカード「STACIA PiTaPa(スタシアピタパ)」をオリックス自動車のカーシェアリング車両の「鍵」として6月1日から利用できるようにした。交通系ICカードが、広域で展開されているカーシェアリング拠点で利用できるようになるのは、近畿圏では初めてだと言う。

 STACIA PiTaPaは、阪神電車や阪急電鉄、大阪市交通局など近畿圏の交通機関で利用可能なICカード「PiTaPa」の機能が付いたクレジットカード。事前にカードチャージ(入金)を行っておけば、JR西日本での利用も可能となっている。

 STACIA PiTaPaでの利用は、通常の利用と同様、事前に携帯電話やiPhone、パソコンで車種やステーションを予約。予約後、ステーションに行き、カーシェアリング車両のカードリーダーにSTACIA PiTaPaカードをかざすことで、ドアロックが解除され、エンジンもかかるようになる。

 STACIAカード会員であれば、オリックス自動車のカーシェアリングに入会する際、利用登録手数料(5250円)が半額になるほか、STACIAカードをカーシェアリングの決済カードとして登録した場合は、利用金額に応じて1%相当(200円で2ポイント)のSTACIAポイントが付与される。

 オリックス自動車では、鉄道・バスなどの交通乗車とカーシェアリングを1枚のカードで利用可能にすることで近畿圏でのユーザーの利便性向上を図るとともに、「長距離間は鉄道で移動し目的地付近でカーシェアリング車両を利用する」という欧州式の利用方法を確立するための第一歩としている。

(編集部:谷川 潔)
2010年 5月 31日