三洋電機、クイックGPS搭載のPND「ゴリラ・ライト」
自車位置測位を約10秒に短縮

ゴリラ・ライト NV-LB60DT

2010年9月1日発売
オープンプライス



 三洋電機は、ポータブルカーナビ「ゴリラ・ライト NV-LB60DT」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は5万5000円前後の見込み。

 5.0V型ワイドディスプレイとバッテリー、SDカードスロット、ワンセグチュ-ナー、AV機能などを搭載し、8GBのSSD(内蔵メモリー)にデータを収録する小型のポータブルカーナビ。本体サイズは約128×18.8×85mm(幅×奥行き×高さ)。

 従来、位置測位時にはGPS衛星から位置情報・時刻情報・軌道情報の3つの情報を取得していたが、時刻情報のみを取得することで取得にかかる時間を短縮した「クイックGPS」を搭載。カーナビ起動時に従来機(NV-SB541DT)では約30秒~数分かかっていた自車位置測位を約10秒に短縮した。これにより、自車位置表示が止まった状態で、現在地や方向が分からないまま長時間走行を続けることを解消した。

 「Gアプリ」と呼ばれるアプリケーションをダウンロードすることで新たな機能を追加することができる。現在、「計算機」と「スライドパズル」が掲載されており、6月下旬にはGoogle Earthなどで活用されている位置情報(KMLファイル)を目的地に使用できる「地点登録用KML変換アプリ」と「地下鉄路線図」が掲載される。

車載イメージアプリケーションをダウンロードすることで機能を追加できる縦画面表示も可能

 地図情報は、全国1331エリアで建物の型や道路幅の違いを表示した詳細市街地図を収納。類似した建物が隣接した場所でも目的となる建物をピンポイントで探索・表示し、探しやすさを向上。電話番号検索:約4000万件(個人宅:約3000万件、職業別:約1000万件)、住所地番検索:約3500万件、ジャンル検索:約450万件、3Dリアル交差点:約5530画像、方面看板表示:約2万9600画像などHDDナビゲーション同等のものとした。

 その他の特長として、GPSが受信できない高架下やトンネルでも自車位置を測位表示するジャイロを搭載、GPS受信時にはGPSとジャイロセンサーとの2つのデータを0.5秒ごとに交互測位することで滑らかな自車位置表示を行うW測位システムなどを採用している。

 歩行時など、進行方向を遠くまで表示するのに便利な縦画面表示や、GPS受信が不安定な場所でも安定した地図の方向表示する電子コンパスを搭載した。

 ヘッドホン端子、外部GPSとワンセグのアンテナ端子を備える。吸盤式車載キット、パーキングブレーキ接続ケーブル、シガーライターケーブル、 AC100V電源コードが付属する。

(椿山和雄)
2010年 6月 3日